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万葉恋歌  作者: 舞夢
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紀伊の国にして作りし歌二首

紀伊の国にして作りし歌二首

我が恋ふる 妹は逢わさず 玉の浦に 衣片敷き ひとりかも寝む

                        (巻9-1692)

玉櫛笥 明けまく惜しき あたら夜を 衣手離れて ひとりかも寝む

                        (巻9-1693)

※玉の浦:和歌山市玉津島神社近くの海岸。

※玉櫛笥:「明く」の枕詞。


私の愛しい妻に逢うことすらできない。この玉の浦で着物を片敷きにして、ひとり寝をするのだろうか。


明けてしまうのが惜しいような素晴らしい夜なのに、貴方の袖に触れることもできず、ひとり寝をするのだろうか。



柿本朝臣人麻呂の紀伊行幸時での歌。

二度行幸に付き添い、一度は妻の同行も許されたけれど、この時はそれが叶わなかったようだ。

ただ、この妹は、妻とは限らず、現地での女性も考えられる。

声をかけて、振られたのか、それを自虐気味に詠んだのか。

「妹は逢わさず」の強い言葉を、「逢ってくれない=振られた」と取ると、そのような解釈になる。

ただ、それほどの深刻性はなく、宴会での戯れ歌かもしれない。

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