表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
万葉恋歌  作者: 舞夢
557/1385

今造る 久迩の都に 秋の夜の

大伴宿祢家持の、安倍女郎に贈りし歌一首


今造る 久迩の都に 秋の夜の 長きにひとり 寝るが苦しき

                      (巻8-1631)

今造っている久迩の都にいるのですが、秋の夜長を、独り寝するのは、実に寂しく辛いのです。


大伴家持が奈良京にいる安部女郎に贈った歌。

聖武天皇は、天平十二年(740)十月二十九日から、各地をさまよい始める。

十二月十五日に、橘諸兄の別業のある山城国久迩に落ち着き、都として造営を始めた。(その後天平十五年に造営中止)


宮仕えの辛さ、目と鼻の先にある奈良京にもどれない、もどかしさ。

不用意に奈良京に戻り、それが知られれば、どんな嫌疑をかけられるのか恐ろしくてならない。

何しろ、官僚世界は、足の引っ張り合いなのだから。

せめて、歌で「独り寝の辛さ」を詠むくらいが、不満のはけ口だったと思う。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ