表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
万葉恋歌  作者: 舞夢
521/1385

山上臣憶良の七夕の歌(6)

彦星の 妻迎へ舟 漕ぎ出らし 天の川原に 霧の立てるは

                      (巻8-1528)

霞立つ 天の川原に 君待つと い行き帰るに 裳の裾濡れぬ

                      (巻8-1529)

天の川 浮津の波音 騒くなり 我が待つ君し 舟出すらしも

                      (巻8-1530)


彦星が妻を迎えに行く舟が、今漕ぎ出したようです。

天の川原に波が立っているのですから。


霞がかかる天の川の川原で、あのお方を待ちあぐんで、行ったり来たりしているので、とうとう裳の裾が、すっかり濡れてしまいました。


天の川の浮津の波音が、大きくなりました。とうとう、私の待つあのお方が、舟出をなさるようです。


一首目が、七夕の空を見る人間の立場、二首目と三種目が牽牛を待つ織姫の立場で詠んでいる。


いずれにせよ、一年の長い別離の期間を経て、牽牛と織姫が出会う、その直前の気持ちの高まりを、詩情豊かに詠んでいる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ