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万葉恋歌  作者: 舞夢
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雲隠る 小島の神の 畏けば

雲隠る 小島の神の 畏けば 目こそば隔て 心隔てや

                    (巻7-1310)


雲の中に隠れている小島の神が恐ろしいので、お逢いすることは隔たっておりますが、貴方を思う心は隔たっておりません。



おそらく男の立場で詠んだ歌。

高い場所にある雲の中に隠れている神なので、おそらく自分よりは身分が高い娘の親の監視を表現しているのだと思う。

その監視が厳しく逢いに行っても、けんもほろろに追い返されてしまう。

そんなことが積み重なり、直接の逢瀬も途絶えてしまった。

しかし、私はまだ、貴方を諦めてはおりません。


女の立場になると、うるさい親の監視を理由に逢えないけれど、心は離れてはいませんとなる。



難しいのは、男にしろ女にしろ、どこまで本音で詠んでいるのかということ。

別に思う人が出来てしまって、親の監視を「理由に」関係を一旦断つ。

しかし、万が一の失恋の不安もあるので、「心は離れていない」と保険をかける歌とも考えられる。

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