表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
万葉恋歌  作者: 舞夢
413/1385

玉に寄せき(3)

海神の 手に巻き持てる 玉ゆゑに 磯の浦みに 潜きするかも

                       (巻7-1301)


海の神がしっかりと手に巻いて持っている真珠なので、私は磯の浦辺で水に潜らなければればならないのです。


海神の 持てる白玉 見まく欲り 千たびぞ告りし 潜きする海人は

                        (巻7-1302)

海の神が持つ真珠を手に入れたいと思い、数えきれないほどの唱え言をして、海人は水に潜るのです。


潜きする 海人は告れども 海神の 心し得ねば 見ゆといはなくに

                        (巻7-1303)

数えきれないほどの呪文を唱えて、海人は水に潜るのですが、海神の御許しがないので、真珠を見るなど、とても難しいようです。


いずれも海神(厳格な親)、白玉(真珠:娘)、海人(娘に求婚する男)の関係の歌。

よほど厳格な両親か、あるいは求婚する男に魅力がないか、それは不明。


尚、海人の呪言については、海女が鮑を取るため、舟から飛び込む際に、鮑を起こす鉄のへらで、舟ばたを叩き、エビス、ツイヤ竜宮さん、あるいはツイツイ、ツヤツヤと唱えてから潜る風習があったとの伝承がある。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ