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万葉恋歌  作者: 舞夢
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羇旅にして作りき(22)

あしひきの 山行き暮らし 宿借らば 妹立ち待ちて 宿貸さかむかも

                          (巻7-1242)

※あしひきの:山にかかる枕詞。

山道を歩き続けて日が暮れてしまいました。

宿を借りようとしたならば、可愛い女性が門に立っていて、宿を貸してくれないでしょうか。


様々な解釈があるけれど、山歩きに疲れた作者の戯れ歌に思える。

実際には山中に可愛い女性が立って待っているような家はない。

しかし、疲れているので、可愛い女性の癒しが欲しい。

そんなボヤキのような歌と思う。


見渡せば 近き里廻を たもとほり 今そ我が来る 領巾振りし野に

                          (巻7-1243)

見渡すと、実に近く見える里のあたりになるけれど、私は遠回りをして、ようやくここに来たのです。出かける時に可愛いあの子が領巾を振って別れを惜しんでくれた野に。


おそらく山の中の道で、一本道ではない。

里は直線距離では近く見えるけれど、山道のため、どうしても遠回りになる。

それでも、可愛いあの子が別れの際に領巾を振ってくれた野に、ようやく帰って来た、そんな帰郷の喜びにあふれた歌と思う。


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