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羇旅にして作りき(13)
紀伊の国の 雑賀の浦に 出て見れば 海人の燈火 波の間ゆ見ゆ
(巻7-1194)
紀伊の国の雑賀の浦に出て見ると、海人の燈火が波の間から見えるのです。
神亀元年(724)の聖武天皇紀伊国(玉津島)行幸の折の歌。
作者は藤原麻呂と推定。藤原不比等の四人の息子の末弟。
紀伊国行幸に従賀し、玉津島滞在中のある日、雑賀の浦の夜景を見たと思われる。
真っ暗闇、静かな波音だけが聞こえて来る中、沖の波間にほのかに見え隠れする海人の漁火を素直に詠んでいる。
紀伊の国の 雑賀の浦に 出て見れば 海人の燈火 波の間ゆ見ゆ
(巻7-1194)
紀伊の国の雑賀の浦に出て見ると、海人の燈火が波の間から見えるのです。
神亀元年(724)の聖武天皇紀伊国(玉津島)行幸の折の歌。
作者は藤原麻呂と推定。藤原不比等の四人の息子の末弟。
紀伊国行幸に従賀し、玉津島滞在中のある日、雑賀の浦の夜景を見たと思われる。
真っ暗闇、静かな波音だけが聞こえて来る中、沖の波間にほのかに見え隠れする海人の漁火を素直に詠んでいる。
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