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万葉恋歌  作者: 舞夢
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摂津にして作りき(3)

暇あらば 拾ひに行かむ 住吉の 岸に寄るといふ 恋忘れ貝

                      (巻7-1147)

暇があれば拾いに行きましょう。住吉の岸に打ち寄せられると言われる恋忘れ貝を。


馬並めて 今日我が見つる 住吉の 岸の黄土を 万代に見む

                      (巻7-1148)

馬を並べてやって来て、今日私たちが見た住吉の黄土をは、いつまでも繰り返して見たいと思うのです。


住吉に 行くといふ道に 昨日見し 恋忘れ貝 言にしありけり

                      (巻7-1149)

住吉に向かう道で、昨日見つけた恋忘れ貝は、全く名前だけで何も効き目がありませんでした。


住吉の 岸に家もが 沖に辺に 寄する白波 見つつ偲はむ

                      (巻7-1150)

住吉の岸に我が家が欲しいと思うのです。そうすれば沖に辺に打ち寄せる白波を、いつも見ながら恋することができるでしょう。



これも都から遊びに来た官僚たちの宴会の歌の性格を感じさせる。

表面的には、住吉の名物を詠う。

しかし、現地住吉の彼女(遊女の可能性あり)を遠回しに褒める。


確かに美しい風景と、現地の美女たちを眺めながら、しかめっ面して真面目に酒を飲むだけでは、面白い宴会にはならない。

楽しく酒を飲むには、現地の美女たちを喜ばせるような歌を詠むのも、たしなみなのだと思う。

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