表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
万葉恋歌  作者: 舞夢
359/1385

摂津にして作りき(2)

さ夜ふけて 堀江漕ぐなる 松浦船 梶の音高し 水脈速みかも

                        (巻7-1143)

※松浦船:肥前の松浦で造られた小舟。難波の堀江航行にも用いられた。

夜が更けて難波の堀江を漕いでいく松浦船は、櫓の音が高いようです。水の流れが早いからなのでしょうか。


悔しくも 満ちぬる潮か 住吉の 岸の浦廻ゆ 行かましものを

                        (巻7-1144)

残念なのですが、潮が満ちてきてしまいした。住吉の海岸を浦を伝って行きたかったのですが。


妹がため 貝を拾ふと 茅渟の海に 濡れにし袖は 干せど乾かず

                        (巻7-1145)

※茅渟の海:現在の堺市から岸和田市あたりにかけての海岸。

彼女のために貝を拾おうと、茅渟の海岸で衣の袖を濡らしてしまい、干すのですがまだ乾かないのです。


めづらしき 人を我家に 住吉の 岸の黄土を 見むよしもがも

                        (巻7-1146)

愛しい人を私の家に迎えて住まわせたい、そんな思いにさせる、ここ住吉の岸の黄土を見る手立てはないものでしょうか。



難波周辺で行われた宴席の歌。

まず、難波の景色を詠み、住吉の海岸、貝拾い、染料として用いる黄土を詠む。

単純に景色や有名な貝や黄土を褒めているという説。

それと、全て彼女や遊女に逢いたいけれど、宴席が始まってしまって、なかなか逢いにはいけない思いを、ほぼ戯れ歌のように歌い合っているとの説がある。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ