表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
万葉恋歌  作者: 舞夢
305/1385

さす竹の 大宮人の

太宰小弐石川朝臣足人の歌一首


さす竹の 大宮人の 家と住む 佐保の山をば 思ふやも君

                      (巻6-955)

※さす竹:大宮にかかる枕詞。

※大宮人:首都平城京の官人。


帥大伴卿の和せし歌一首

やすみしし 我が大君の 食す国は 大和もここも 同じとそ思ふ

                      (巻6-956)


大宮人が家として住む佐保の山あたりを、あなたは懐かしく思われますか。


大君が治められる国は、大和であっても、ここであっても、同じなのです。



神亀5年(728)、京官を任じられ離任する太宰小弐石川足人と、新任の帥大伴旅人との贈答歌。

「都の佐保の大邸宅を離れて、はるばる大宰府に来られましたが、やはり懐かしく思われるでしょう」との石川足人に、着任直後の大伴旅人は、「いや、我が大君の治める国には変わりはありません、ここで尽力をいたします」と返す。

懐かしいなどと不用意に言えば、余計な疑いを持たれかねないし、佐保に残してきた一族への危険も生じかねない。

無難な答えであるのは、大伴一族を束ねる旅人としては、当然のことになる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ