表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
万葉恋歌  作者: 舞夢
288/1385

敬みて熊凝の為にその志を述べし歌に和せし歌六首(2)

たらちしの 母が目見ずて おほほしく いづち向きてか 我が別るらむ

                            (巻5-887)

常知らぬ 道の長手を くれくれと いかにか行かむ 糧はなしに

                            (巻5-888)


母の顔を見ることが出来ず、心をふさいだまま、どこの方角に向かって、私は別れて行くのだろうか。


見慣れず知らない長い旅路を、真っ暗な心のまま、どうやって歩いていくのだろうか、食べる物もなく。



「糧」は、冥途の旅に必要な食糧で、後世に益する善根。

その善根が無いというのは、両親より先に命を落とす親不孝との意味かもしれない。

この世では悲嘆と寂しさのなか、命を落とし、後世でも、また苦しむ。


実に哀しく辛い歌が続く。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ