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万葉恋歌  作者: 舞夢
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娘等の更に報へし歌三首

娘等の更に報へし歌三首

若鮎釣る 松浦の川の 川波の なみにし思はば 我恋ひめやも

                       (巻5-858)

春されば 我家の里の 川門には 鮎子さ走る 君待ちがてに

                       (巻5-859)

松浦川 七瀬の淀は 淀むとも 我は淀まず 君をし待たむ

                       (巻5-860)


若鮎を釣る松浦川の川波と同じ程度の思いであるならば、私はこれほどまでに貴方のことを恋い焦がれるでしょうか。


春が来ると、私の家がある里の川の渡し場では、子鮎が貴方を待ちかねて泳ぎ回るのです。


松浦川の多くの瀬が淀むようなことがあったとしても、私は淀みません。一途に貴方だけをお待ちいたします。



三首とも、憧れの人の再訪を待ち焦がれる歌。

松浦川で、美しい脚を露わにして鮎を釣る若い娘が、たまたま訪れた都からの貴人から声をかけられ、求婚までされた。

恋の結末は、定かではないけれど、頬をあからめて、貴人の再訪を待ち焦がれる歌を詠んで返す。

恋の贈答歌の中に自然の情景が背景となり、新鮮な魅力にあふれている。


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