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万葉恋歌  作者: 舞夢
253/1385

更に大伴宿祢家持の、坂上大嬢に贈りし歌15首(5)

相見てば しましく恋は なぎむかと 思へどいよよ 恋まさりけり

                         (巻4-753)

夜のほどろ 我が出でて 来れば我妹子が 思へりしくし 面影に見ゆ

                         (巻4-754)

夜のほどろ 出でつつ来らく 度まねく我が なれば我が胸 切り焼くごとし

                         (巻4-756)


逢瀬の後、しばらくは恋心の辛さが和らぐと思っていたけれど、より恋心の辛さがまさってしまう。


夜明けのまだ暗い頃、貴方の家を出て来たけれど、貴方の寂しそうに沈む顔が面影に浮かんで忘れられない。


夜明けのまだ暗い頃に出て来ることが重なったので、私の胸は切り裂いて焼いているように、痛く辛く、苦しい。



ここまで思いが深まると、逢瀬だけでは済まされない。

同じ屋敷で寝起きしないと、苦しいまま。

家持は坂上大嬢以外に、これほど心のこもった歌を贈っていない。


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