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万葉恋歌  作者: 舞夢
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更に大伴宿祢家持の、坂上大嬢に贈りし歌15首(2)

更に大伴宿祢家持の、坂上大嬢に贈りし歌十五首


夕さらば 屋戸開け設けて われ待たむ 夢に相見に 来むといふ人を

                           (巻4-744)

朝夕に 見む時さへや 和妹子が 見とも見ぬごと なほ恋しけむ

                           (巻4-745)

生ける代に 我はいまだ見ず 言絶えて かくおもしろく 縫える袋は

                           (巻4-746)



夕方には 家の戸を開けておこう、私は夢の中で逢いに来ると言う人を待とうと思うので。


朝夕に貴方を見ることができるようになってさえも、貴方を見ていても、まるで見ていないかのように、やはり恋い慕うと思うのです。


生まれて以来、私はみたことがありません。どう言っていいのかわからないほど、これほど素晴らしく縫われた袋は。



夢で必ず逢いたいと思うがため、夕方には閉じるはずの家の戸を開けておく。

結婚して一緒に暮らし、朝夕に顔を見ることができても、私の恋心は一層高まる。

贈られた袋の縫い目の素晴らしさに、坂上大嬢の真摯な心を感じ、また恋が深まる。



歌も、家持の心をとらえるけれど、手縫いの袋(おそらく衣服を包んだものと思われる)は、形に残るがために、また深く家持を喜ばせる。

坂上大嬢の作戦勝ちといったところだろうか。

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