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万葉恋歌  作者: 舞夢
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坂上郎女 恋ひ恋ひて

恋ひ恋ひて 逢へる時だに 愛しき言 尽くしてよ 長くと思はば

                         (巻4-661)


恋慕い続けて、ようやく逢える時だけでも、優しい言葉をたくさんかけてください。

貴方が末永くと思うならば。


なかなか逢えない関係、遠距離恋愛も含めて、ようやく逢えた時ぐらいは、優しい言葉をかけ続けて欲しい。

この次、いつ逢えるかわからない。

私との関係を末永く続けようと思うのなら、そうして欲しいのです。

とにかく思いっきり甘えたい心があふれている。


※参考

恋ひ恋ひて そなたになびく 煙あらば いひし契りの はてとながめよ

(貴方を恋し、その恋のあげく、貴方に私を焼く野辺の煙が 届くかもしれない

 それは 貴方と交わした契りの果て、そのものと 眺めてください)

                    式子内親王(新後撰1113)


同じ「恋ひ恋ひて」を初句にしても、恋に希望がある坂上郎女の歌と、絶望のまま死を迎える式子内親王の恨みのような歌の違い。


歌の世界、男女の世界は、実に深く広い。

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