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万葉恋歌  作者: 舞夢
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笠女郎 心ゆも 我は思はずき

心ゆも 我は思はずき また更に わが故郷に 帰り来むとは

                       (巻4-609)


全く考えてはいませんでした。

いまさら、故郷に帰って来るとは。


大伴家持との恋に破れた笠女郎は、平城京から故郷の飛鳥に戻るしかなかった。

逢瀬を夢見て、平城京にのぼった時には、そんな失恋など思いもしなかった。

しかし、どれだけ逢瀬を夢見ても、何の音沙汰もない。

家持の心は、自分には向かないと悟った時点で、平城京にいることなどは無理。

かくして、故郷に戻るしかなかったのである。

恋に破れた笠女郎の目に、故郷飛鳥の風景は、涙でかすんで見えなかったかもしれない。

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