表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
万葉恋歌  作者: 舞夢
163/1385

笠女郎 恋にもそ

恋にもそ 人は死にする 水無瀬川 下ゆ我痩す 月に日に異に

                       (巻4-598)

※水無瀬川:水が表面には現れずに伏流する川。


恋のためにも、人は死んでしまうのです。

伏流水のように人目には見えず、ひそかに慕う恋心から、私は痩せてゆくのです。

日々、そして月ごとに。


恋い慕う家持からは、何の音沙汰もない。

恋心と、それがかなわない辛さは、他人には見せたくないし、見せない。

しかし、その辛さゆえ、日々、月ごとに、私は痩せていく。

「恋のためにも、人は死んでしまう」、それは嘘偽りではありませんよ。

本当のことなのです。



おそらく、恋の辛さのため、食事も満足に摂れなくなっているのだと思う。

家持には家持なりの事情もあると思うけれど、苦しむだけの笠女郎に、「少ししでも声をかけてあげたら」と、同情心が芽生えてしまう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ