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万葉恋歌  作者: 舞夢
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笠女郎 うつせみの

うつせみの 人目を繁み 石橋の 間近き君に 恋ひわたるかも

                        (巻4-597)


世間の噂が煩わしいので、石橋のすぐ近くにいる貴方に逢うことができず、恋い続けています。


石橋は川の浅瀬に飛び石を置き、橋としたもの。

世間の噂がうるさく、煩わしいので、石橋を渡って逢いに行くことができないので、ますます、恋する心は、辛く募る。


すぐ近くに見える貴方に逢うことができない。

貴方も私に気づいて逢いにくることもない。

「うつせみ」は「世間」の意味と「現世」の意味がある。


笠女郎は、「現世」では、逢瀬は難しいと思い始めたのではないだろうか。

恋い続けていても、現世では、縁がないのではと。

そうなると、「世間の噂」が理由ではなく、「現世」では、愛する家持との縁がないということになる。


ただ、それでも、笠女郎は、家持を恋い続ける。

どうにもならない、ならなかったけれど、悲しいまでの、恋慕と思う。

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