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万葉恋歌  作者: 舞夢
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笠女郎 八百日行く

八百日(やほか()行く 浜のまさご)も  我が恋に あにまさらじか 沖つ島守

                                (巻4-596)


歩くには、気の遠くなるようなほど長い浜辺の真砂の数でさえ、私の恋心にはかないませんよ、沖つ島の島守さん。


沖つ島守には、「島を守る者、島の番人」などの意味がある。

「気が遠くなるような長い浜辺の真砂の数よりも、自分の恋心が勝っている」と認めて欲しいと、そこの「浜辺付近の沖つ島守」に語り掛ける。

しかし、沖つ島守には、「ひとりさびしく暮らすこと。だれからも取り残されて暮らすこと、孤独な人」の意味がある。


そうなると、この「沖つ島守」は、大伴家持に「取り残された」、笠女郎自身なのかもしれない。

自分自身の熱い恋心に応えることのない大伴家持に苦しみながら、自分自身を「沖つ島守」として、自問自答。


「こんなに思っているのに、取り残されている」

これも、実らぬ恋の名歌と思う。


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