表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
万葉恋歌  作者: 舞夢
141/1385

君がため醸みし待ち酒

太宰帥大伴卿の、大弐丹比県守卿の民部卿に遷任するに贈りし歌一種


君がため 醸みし待ち酒 安の野に ひとりや飲まむ 友なしにして

                         (巻4-555)


貴方と飲もうと思って、醸造しておいた待酒を、安の野で一人寂しく飲むことになるのだろうか、友がいないままで。



※安の野:現、福岡県朝倉郡夜須町のあたり。


太宰府次官の県守は都に出張していたけれど、そのまま民部卿の辞令を受けて転任してしまった。

そのため、大伴卿は、都から戻ってきたら、一緒に飲もうと醸造しておいた酒を、一人寂しく飲むことになってしまった。


もしかすると政権側の大伴氏に対する嫌がらせだったかもしれない。

そのため、本来は部下の出世なのであるから、祝うべきなのに、「政権側の嫌がらせ」と理解した大伴氏のこの歌には、寂しさに満ちている。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ