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万葉恋歌  作者: 舞夢
1380/1385

二月、式部大輔中臣清麻呂朝臣の宅に於て宴せし歌十五首(6)

君が家の 池の白波 磯に寄せ しばしば見とも 飽かぬ君かも

                     (巻20-4503)

右の一首は、右中弁大伴宿祢家持。


愛しと 我が思ふ君は いや日異に 来ませ我が背子 絶ゆる日なしに

                     (巻20-4504)

右の一首は、主人中臣清麻呂朝臣。


磯の浦に 常よ引き住む 鷲鴦の 惜しき我が身に 君がまにまに

                     (巻20-4505)

右の一首は、治部少輔大原今城真人。


あなたのお家のお庭の池の白波が、磯に寄せる様子をずっと眺めていて、見飽きることがないのと同じで、あなたも、いつまでも見飽きないお方と思っています。


愛おしいと私が慕うあなたたちは、毎日でも来てください、来ない日などあってはいけません。


お庭の磯の陰に、いつも住み着いている鴛鴦おしどりのように、惜しい我が身ではありますが、仰せの通りにいたします。


家持が再び、宴会の主人(家を含めて)を褒め、変わらぬ愛情を詠む。

主人中臣清麻呂朝臣は、全員に毎日でも、来て欲しい、その意味を詠む。


最後に、輔大原今城真人が、納め歌として、鴛鴦のように、惜しい(取るに足らない私も)、毎日でも参上しますと締めて終わる。


典型的な宴会歌で、実にわかりやすい。

(現代の宴会でも、似たようなやり取りは多いと思う)

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