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万葉恋歌  作者: 舞夢
1352/1385

十八日、左大臣の、兵部卿橘奈良麻呂朝臣の宅に宴せし歌三首

十八日、左大臣の、兵部卿橘奈良麻呂朝臣の宅に宴せし歌三首

※十八日:天平勝宝七歳(755)5月18日。

※橘奈良麻呂:左大臣橘諸兄の子。橘奈良麻呂の変を起こし、断罪される。


なでしこが 花取り持ちて うつらうつら 見まくの欲しき 君にもあるかも

                         (巻20-4449)

右の一首は、治部卿船王。

※船王:舎人皇子の子。藤原仲麻呂の謀反に加担し、隠岐に流罪となる。

この日の時点では、橘家に親しかった。(やがて裏切る)


我が背子が やどのなでしこ 散らめやも いや初花に 咲きは増すとも

                         (巻20-4450)

うるはしみ 我が思ふ君は なでしこが 花になそへて 見れど飽かぬかも


右の二首は、兵部少輔大伴宿祢家持の追ひて作りしものなり。


なでしこの花を手に取って、しっかりと見るように、いつも拝見していたい貴方なのです。


続いて、大伴家持が追和した下二首。


貴方様のお庭のなでしこの花は、散ることなどないと思います。今咲き始めた花のように、どんどん花を増やすとしても。


素晴らしい人と、私が慕う貴方は、なでしこの花のように、見ていて飽きることなどありません。


大伴家持も、この時点では、橘家に親しかった。

兵部少輔なので、橘奈良麻呂の部下でもあった。


どのような経緯、時期に追和したのかは不明。

大伴家持は、反藤原仲麻呂派なので、藤原仲麻呂に隠して詠んだかもしれない。

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