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万葉恋歌  作者: 舞夢
1345/1385

三月三日、防人を検校せしときに、勅使と兵部の使人等と、同じく飲宴して作りし歌

三月三日、防人を検校せしときに、勅使と兵部の使人等と、同じく飲宴して作りし歌三首

※三月三日:天平勝宝七歳(755)

※検校:検閲し、慰労すること。


朝な朝な 上がるひばりに なりれしか 都に行きて 早帰り来む

                       (巻40-4433)

右の一首は、勅使紫微大弼安倍沙弥麻呂朝臣。


毎朝、天高く舞飛ぶ、ひばりになりたいと願います。

ひばりになれば、都に行ってすぐに戻って来られるでしょうから。


諸国から、徴用された防人群が難波津に集結。

その出発に任地への際しては、朝廷は侍従を派遣し、慰労の詔勅を下す定め。

通常は、内舎人が派遣されて来るけれど、この年は、それ以上の高官が派遣されて来た。(朝廷の緊迫感を示すものらしい)

ただ、この後は、防人群に対する検閲し、慰労の後に開いた、役人たちの宴会の歌。


この歌を詠んだ、安倍沙弥麻呂朝臣は、都に仕事を残していたらしい。

だから、都に早く戻って。また、ここに早く帰って来たい、だから、ひばりがうらやましいと詠む。


いかにも、役人らしい、自分の事しか考えない、無神経な歌。

防人の苦しさ、悲哀に対する思いやりなど、何も歌われていないのだから。

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