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万葉恋歌  作者: 舞夢
1329/1385

韓衣 裾に取り付き 泣く子らを

韓衣 裾に取り付き 泣く子らを 置きてぞ来ぬや 母なしにして

                        (巻20-4401)

※韓衣:大陸風の衣装。防人服説もある。

右の一首は、国造小県の郡の他田舎人大島。


韓衣の裾に、むしゃぶりついて泣きじゃくる子供たちを置き去りにして、出発して来てしまった。

あの子たちには、もはや母親がいないのに。


万葉首中、最も悲しみを詠んだ歌ではないだろうか。

女親が、すでにこの世にいない、というのに、無理やり防人として、徴発してしまう村長の非情さ。

その徴発令に背けば、公開死罪となる、そんな過酷さもある。

その後、子供たちは、どうなったのだろうか。

男親は、無事に戻って来て、再会できたのだろうか。


とにかく読み返すごとに、哀感を覚える歌である。



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