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わが門の 五本柳 いつもいつも
わが門の 五本柳 いつもいつも 母が恋すす 業りましつしも
(巻20-4386)
※五本柳:いつもとやなぎ。五本ではなく、数本立っていた柳のこと。
※母が恋すす」「恋しつつ」の意味。
※業りましつしも:「業り」は、農作業をするとの意。したがって、農作業をしているのだろうか。
右の一首は、結城の郡の矢作部真長。
※結城の郡:茨城県結城郡、結城市の一帯。
※矢作部真長:伝未詳。
実家の門に立つ五本の柳のように、いつもいつも、我が母は、私の事を心配しながら、農作業をしているのだろうか。




