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万葉恋歌  作者: 舞夢
1317/1385

行こ先に 波なとゑらひ 後方には

行こ先に 波なとゑらひ 後方には 子をと妻とを 置きてとも来ぬ

                        (巻20-4385)

※波なとゑらひ:「とゑらひ」は盛り上がってうねる、つまり波が高くなること。

「な」は、禁止の意味があるので、「波が高くなっては困る」の意味。

※置きてとも来ぬ:「置きてぞ来ぬる」の東国方言。おいてきてしまったので。

右の一首は、葛飾の郡の私部石島。

※葛飾の郡:千葉県東葛飾郡、松戸市、市川市、江戸川区、埼玉県北葛飾郡一帯。

※私部石島:伝未詳。


船の進む先に、波は高くならないで欲しい。

後方(故郷)には、子供と妻を置いて来ているのだから。


防人として、本音そのものを詠んだ歌。

強制徴兵ならではの、辛い思いが、よくわかる。

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