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万葉恋歌  作者: 舞夢
1314/1385

ふたほがみ 悪しけ人なり あたゆまひ

ふたほがみ 悪しけ人なり あたゆまひ 我がする時に 防人にさす

                       (巻20-4382)

※ふたほがみ:「ふたほ」は未詳の地名。「がみ」は、その地の長(村長)

※あたゆまひ:急病の意味。「あた」は緊急の意味。「ゆまひ」は病。

右の一首は、那須の郡の上丁大伴部広成。

※那須の郡:栃木県那須郡、大田原市、黒磯市一帯。


ふたほの村長は、悪い人で、大嫌いです。

よりによって私が急病で苦しんでいる時に、防人にするのだから。



出発時ではなく、難波津での歌とするべき。

(出発時に、こんな不満を漏らすことは、絶対に許されなかった。

別れの際に、泣き顔を見せることも厳禁。


しかし、こんな率直な歌は、残っただけでも、ありがたい。

どんな事情で残ったか、それは不明。

とにかく、急病状態で防人のされたのだから、その村長を悪人として、怨みたい。

こんな歌に出会うのも、万葉集の魅力と価値である。


この防人が、健康を取り戻したのか、そんなことまで気になって来る。

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