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二十五日、布施の水海に往く道中に口号せし二首
二十五日、布施の水海に往く道中に口号せし二首
浜辺より 我が打ち行かば 海辺より 迎へも来ぬか 海人の釣船
(巻18-4044)
沖辺より 満ち来る潮の いや増しに 我が思ふ君が 御船かもかれ
(巻18-4045)
この二首には、作者の署名がない。田辺福麻呂が二首説。大伴家持が第一首説・田辺福麻呂が第二首説、大伴家持が二首説があるが、不明。
浜辺から、私たちが繰り出したなら、海人の釣船が沖から海辺まで、迎えに来て欲しいものです。
沖のかなたから、満ちて来る潮のように、寄せて来る船があります。あれこそ、我が君の御船でしょうか。




