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万葉恋歌  作者: 舞夢
1214/1385

天平二十年の春三月二十二日、左大臣橘家の使者、造酒司令史田辺福麻呂~(2)

奈呉の海に 潮のはや干ば あさりしに 出でむと鶴は 今そ鳴くなる

                         (巻18-4034)

ほととぎす いとふ暇なし あやめ草 かづらにせむ日 こゆ鳴きわたれ

                         (巻18-4035)

奈呉の海では、潮が引いたら、すぐに餌をあさろうと、鶴が今、しきりに鳴いています。


ホトトギスは、いつ飛んできても、嫌がることはないけれど、あやめ草をかずらに付ける日だけは、忘れずにここを鳴き渡って欲しい。


この二首も、田辺福麻呂の歌。

鳴き渡る鶴は、華やかである(都から来た田辺福麻呂が、越中の土地褒めにした)けれど、望郷をそそる情景でもあるので、都を遠く離れている家持への思いやりも込めている。


また、二首目は、(巻10-1955)と同じ。題詞にも書かれた「古歌を詠う」に該当する。ホトトギス好きの家持への配慮である。

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