表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
万葉恋歌  作者: 舞夢
115/1385

柿本人麻呂 百重にも

百重にも 来しかぬかもと 思へかも 君が使ひの 見れど飽かざむ

                         (巻4-499)


何度でも来て欲しいと思うからなのでしょうか。

貴方からのお使いも、何度見ても見飽きることもないでしょう。


この歌は、柿本人麻呂が女性の立場で詠んだ歌。


前回までの、三首

み熊野の 浦の浜木綿 百重なす 心は思へど ただに逢はぬかも

                        (巻4-496)

古に ありけむ人も 我がごとか 妹に恋ひつつ 寝ねかてなずけむ

                        (巻4-497)

今のみの わざにはあらず 古の 人そまさりて 音にさへ泣きし

                        (巻4-497)

に対しての、女性の立場での応答とも言われている。


人麻呂に思われた女性としては、


人麻呂さま、ご心配はいりませんよ。

貴方には何度でも来て欲しいのです。

だからお使いであっても、見飽きることなどないのです。


女性の方でも、人麻呂を慕っている。

いつでも来て欲しいと思っている。

なかなか逢えないことを苦にしている人麻呂を、母性のように、大らかに包んでいる。


これも、男が望む理想の女性なのかもしれない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ