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筑前の国の志賀の白水郎(あま)の歌(3)
沖つ鳥 鴨といふ船の 帰り来ば 也良の崎守 早く告げこそ
(巻16-3866)
※沖つ鳥:鴨にかかる枕詞。
※鴨といふ船:荒雄の乗った船の名前。
※也良の崎守:志賀島の向かい側。博多湾入り口付近能古島北端の岬の番人(兵士)。
沖つ鳥 鴨といふ船は 也良の崎 廻みて漕ぎ来と 聞こえ来ぬかも
(巻16-3867)
(荒雄が乗る)鴨という名の船が戻って来たのなら、也良の崎守は、とにかく早く連絡をしていただきたいのです。
鴨という名の船が、也良の岬を漕ぎ廻って戻って来たと、誰か、教えてくれないだろうか。
上の歌から、山上憶良の作とされている。
そのため、「鴨といふ船」という表現にに、他人の視点が入る。
まずは、崎守(防人)からの連絡に期待し、それもないので、誰でもいいから、連絡して欲しいと願う。




