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万葉恋歌  作者: 舞夢
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柿本人麻呂 古にありけむ人も

古に ありけむ人も 我がごとか 妹に恋ひつつ 寝ねかてなずけむ

                       (巻4-497)


過去の世の人であっても、私と同じで、愛する人を想いつづけて眠れぬ夜を過ごしたのだろうか。


人を恋し、眠れない夜が続く。

こんな苦しみは、昔の人にもあったのだろうかと自問する。

きっと、こんな苦しみは、昔の人にもあったのだろうと想像し、自分の心を少しでも慰めるのだろうか。

ただ、それは昔の人にもそんな苦しみがあったとわかっても、実は少々の慰めにもならないだろう。


恋に苦しむ人の心を慰めるのは、ただ逢瀬のみなのだから。


過去に答えを求めても、自分を慰める効果などは、ほとんどないことなど、わかっていたはず。

しかし、少しでも、慰めを欲しくて、こんな苦しい歌を詠む。


この歌に込められた想いは、人に恋して眠れぬ夜が続く人こそが、理解し感じうるもの。

しかし、それにしても、苦しい想いである。

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