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回遊国シュヴァルベ  作者: 望月 幸
第一章「旅をする国」
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28/28

お蔵入りになった構想

おそらくもう続きを書くことは無いので、練っていた構想をここで公開してしまおうと思います。




【一章以降のあらすじ】

(二章)

 とある定置国に、貿易のため停泊する回遊国「シュヴァルベ」。セオ達も観光のために降り立つが、そこでレイカが謎の人物にさらわれてしまう。レイカを救い出すため、セオは最新式の乗り物である「バイク」を駆り、追跡を開始する。


(三章)

 セオの過去の話。回遊国「クラーニヒ」で空軍に所属していたセオは、仲間たちと誇りを持って国の警備に努めていた。頼りになる上官とおっちょこちょいな新人に挟まれながら楽しく生活するセオ。しかしクラーニヒに、大きな影が落ちる。


(四章)

 フロッカー大会から一か月後、シュヴァルベの遥か上空に別の回遊国が現れる。それは高度な文明を持った国「アギラ」であり、ポレロの故郷でもあった。ポレロの目的はレイカを迎え入れることであり、シュヴァルベの民はその技術力の差から反論をすることはできなかった。しかしここでポレロは一つの提案をする。それは「自分との対決に勝利すれば、レイカを連れて行くのは諦める」というものだった。今、セオとポレロの対決が始まる。




【人物設定】

(セオ)

 セオの設定については一章でだいたい書いた通りです。ただ自分の体を犠牲にすることを厭わない節があり、そのことを四章でロットンあたりに指摘させる予定でした。

 ちなみに九話でセオが読んでいた「白馬に乗った王子様が王女様を助ける」という絵本は、二章の伏線でもありました。白馬=バイク、王子様=セオ、王女様=レイカというわけです。


(レイカ)

 その正体は、とある国の王女様。高貴な雰囲気を漂わせていたのはそのため。政略結婚のためアギラに向かっていたのだが、ポレロの助けを借りて逃亡。その後自由な生活を求めて、ポレロの元からも離れて結果的にシュヴァルベに流れ着いた。

 四章ではセオとポレロの対決の賞品になってしまいますが、その少し前にセオに渡すアイテムが勝利のカギに……となる予定でした。


(ロットン)

 実は一番書きやすかったかもしれないキャラ。決め台詞の「風の思し召し」は、かなり初期から思いついたフレーズです。

 ムードメーカーであり、セオたちの心の支えになる人物。途中ちょろっと出てきたミス=ノーラとは同級生であり、彼女のお店で働いていたりする。


(ポレロ)

 露骨に怪しかった人物。それもそのはず、実質的なラスボス。悪人ではないのだが野心家の一面を持つ。

 その正体はアギラの第三皇子。第一皇子(長男)がレイカと結婚するのを良しとせず、レイカの逃亡に力を貸した。その後皇帝(父親)に「レイカを探し出したものが次期皇帝の座を得る」よう提案し、匿っていたレイカを連れ出す算段だった。しかしレイカはさらに逃亡、彼女を追って手下と共に各地を探し回っていた。

 レイカを見つけたのは、ロットンからフロッカー大会に誘われた時。レイカはポレロの顔を知らなかったので、自ら監視するためにロットンの誘いに乗った。

 フロッカー大会終了後に本国に連絡し、アギラを迎えに来させる。二章でレイカをさらったのもポレロの部下であり、アギラが到着するまで軟禁状態にする予定だった。結果的にはセオに邪魔されるのだが。

 四章にてセオとの対決を提案したのは、レイカを皆が納得する形で手に入れるため。また、自分の力を認めさせるため。アギラが開発したジェット戦闘機で優位に立つが、セオの作戦によりフロッカー会場の地割れに誘い込まれて墜落、敗北する。重傷を負い、皇帝にも見放されたポレロは、仕方なくシュヴァルベの住人として再起を図ることとなる。




 と、このようなことを考えていました。他には回遊国同士の戦争、セオとレイカの恋愛模様も構想にありました。しかしどうしてもそこまで書くモチベーションが維持できなかったため、一章で切り上げてしまいました。ポレロやレイカの正体を伏せたままなら、一章でも割とキリが良かったので。

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