第二話 城本の計画
第二話です。
「ねえ、してみたい事って何?」
俺は信号待ちの時、言った。
「んーとね。・・・あ。もっと人数多い方がいいかなぁ。うーん、でもあんまり多すぎても嫌だな。うーん。福原君の一番仲いい子って誰?」
城本は俺の質問に答えず、逆に質問してきた。俺は、あえてそれには突っ込まず、城本に答えた。
「んー。隆志とか?」
「早瀬君かー。あの人って優と付き合ってるよね」
「あー。金子の事か。」
「優と私結構仲いいから・・・その二人誘ってみようか」
城本の言葉に俺は、もう一度訪ねた。
「誘うも何も、まだ何をしたいのか聞いてないんだけど」
「あ!ごめん、ごめん!」
城本は、そう言って大声で笑った後、急に真面目な顔をして声をひそめ、こう言った。
「・・・あのね。笑わないでよ。・・・学校に四人で侵入しない?」
俺は、
「は?」
と言ったまま彼女の顔をぽかんと見つめる。
何言ってんの、コイツ。
そして聞いた。
「侵入って・・・?」
「そのままだよ。〝学校に侵入〟するの。楽しそうでしょ」
いかにもうきうきした様子の城本。
いや、あの。〝楽しそうでしょ〟じゃなくて・・・。
「それ、本気?」
「うん、本気」
城本は当然のように頷く。
「・・・わかった。で、大体の時間は?」
「もっちろん夜!」
「はあっ?」
もうわけわかんねーコイツ。
「よ、夜って・・・そんなの無理だろ」
「なんで無理なの」
不思議そうに城本は聞く。
「なんでって、親にはなんて言うんだよ」
「友達の家に泊まりに行くって言えばいいじゃない」
「先生達は何時までいるんだよ?」
「よく聞いてくれましたっ!先生達がいるのは、午後八時まで。朝は、一番早い先生で午前六時半。もし泊まる事を考えたら六時には学校を出ないと・・・」
俺は思わず城本の言葉をさえぎる。
「は?・・・と、泊まる?」
「だって、その方が楽しくない?」
「・・・・・」
俺には、もう城本は止められなかった。
雅の見た目は、意外と大人しい感じです(笑)
見た目とは裏腹にとても積極的です。




