52 ソラさんチート
おっ、結構早く書けたんじゃないですか?そんなことないですか?そうですよね。そう思うんなら次の日直ぐ更新しろって話ですよね。
よし、気を取り直して二十五層の攻略を進めましょう。
Dランクとか早々出てこないだろうし、気になったことがあるんで【並列思考】で考えながら攻略しましょう。
まず一つ目・・・早すぎない?俺たちの攻略速度。
というのもね、二十層でてくる前に【鑑定】が発動してるか、くらいならわかるって言うからお願いして、【陽光無視吸血鬼】の発動を確認したのよ。
キングコブラと出会ったときにね、最初逃げながら確認したんだけどね、その時もまだ発動してたのよ。
つまり昼間のうちに二十一層から二十四層の攻略をしたって事だよね。
おおう。ヤバイな。何がゆっくり行こうなんでしょうね?全然ゆっくりじゃねーじゃん。
今までのと同じ感じで行ったつもりだったんだけどな。だとするとエイリャとダーさんはこのスピードで付いて来たってことだね。相当ハードだったんだろうね。
俺達しか今までいなかったから気づかなかったけどさ、やっぱ異常なんだよね。
例えば二十三層で見つけた魔術師二人盾職一人のパーティー。魔術の腕や身のこなしで強い事は分かったが、その移動速度は速いとはいえるものではなかった。
それに二十層攻略した後って言うわけじゃなさそうだし。
二十層のアサシントカゲはどう考えても自然発生したとは考えられないんだよね。その理由は周りの大紫トカゲ。ホントは大勢の大紫トカゲが手下だったけど、それを倒しまくって存在値を上げ、進化したというのが真相だと思うわけよ。
【迷彩】のスキルは何で獲得したか分からん。
けど、そんなの短期間で進化できるわけないと思うから恐らく十数日は二十一から二十三層をさまよっているんだと思う。
二十三層は迷いようがないけど他の階層は迷っちゃったりするし。迷ったりしてしまうと更に遅くなる。
その点俺らは【空間把握】により行き止まりの道はすぐにわかるので回避できるし、【蝙蝠化】を使えば本来よりも早く移動できる。
もう空間属性強すぎませんかね。確かにそれ以外の要因もあるだろうけど、それが大半を占めているというか。
ぶっちゃけこうやって考え事してたりしてる間にもう階段見えてくるくらいなんですよ。はい。
ソラさんチートすぎ。
二十六層。もうこんなに早いんだったらスキルの獲得とか実験でもしようかな。早く攻略したいという気持ちもなくはないけど、出来ることを増やすというのも大切だし。それをしないで死ぬとか嫌だし。
最初はスキルの習得かな?
まず念話。多分【鑑定】とかと喋ってたりしたら獲得出来るでしょう。
『というわけで面白い事言って』
『いきなり言われても無理があるでしょ』
『マスターってバカなの?』
君たち酷くない?ってかパルよりどっちかって言うと【鑑定】のほうが毒舌っぽいんですけど。
『えっ!?そんな!それは凪の勘違いっていうか・・・あれよ!・・・えっと・・・そう!凪がバカだからそう思うのよ』
『そこで頭に脳が入ってないからとか思考する事すらできない童貞(笑)とか言わないあたりパルらしいよな』
『えっ?・・・あ』
〈技量が一定に達しました。スキル【念話】を獲得しました〉
『よし。獲得できたからもういいよ』
『待ちなさいよ!私の話はまだ終わってないわ!』
『次は何にしようかな?』
『聞いてないし!』
次は解体か。
詠唱。発動するのは【異空間収納】。そこに収納してある色々なものの死体を取り出す。
蛇やら蜘蛛やら小人やらが出て来た穴から現れる。
それをその場で皮をはいだり、部位を切断したりして肉塊に加工していく。血抜き?めんどい。そのままでいいよ。
やってる途中に魔物とか寄って来るけどそれが?技量上げるために【脆糸】をそこら辺に張り巡らせば絡まってくれるでしょ。
バサッ
ほら引っかかった。
かかったのは蜂みたいなやつ。てかまんま蜂。
「【鑑定】」
『了解。
結果:ハニービー
ランク E
種族 魔物、蜂』
【鑑定】はいつも口で言ってくれてたんだけど分かりづらいと言ったら表示に変えてくれた。
衝突した反動で何本か糸が切れてるのが見えるけど、脆いからという理由で何本も束ねて張り巡らされたから拘束することは出来た。
その関係で太くなったからバレやすいし突っ込んでこないだろうとか思ってたのに、それも顧みず突っ込んでくるなんて・・・。
『これこそバカっていうものね』
パルに言われたけど俺もそう思う。因みに今のもどう考えても毒舌とは程遠いと俺は思う。
魔物の血ってやばいね。強いとこ行ったら血抜きには気をつけないとな。
取り敢えず絡まって身動きが取れないでいる蜂に、さらに糸を巻き付け安全を確保してからガブッと牙を刺し、血を吸う。
〈【悪魔吸血】並びに【超幸運】の使用を確認〉
〈スキルの獲得・・・失敗しました〉
あーあ。残念。別に良いけど。
衝撃で斬れた糸のとこに新しい糸をは張っていく。
〈技量が一定に達しました。【脆糸】が【糸】に進化しました〉
イエーイ脆くなくなった。
まあ、切れはするんだけどね。【脆糸】より明らかに強くなってるし。蜘蛛型の魔物が持ってるやつになった。
これで俺も蜘蛛の仲間入りだね!嬉しくないけど。むしろ嫌だけど。蜘蛛嫌い。
ま、それは置いといて糸を張り直してからまた解体に戻りましょう。
それから数十個適当に分解していったらやっと【解体】を獲得した。
長かった。その間に蜂が物凄い引っかかってって、それに糸巻き付けたりとか衝撃で斬れた糸とか張り直す方が時間かかった気がする。
次は【鱗片】を使った実験。
まず予備知識として【鱗片】の説明どうぞ。
【鱗片】自身の体の一部に鱗を出す事ができる。出せる鱗の枚数は二枚。
最初一枚しか出せなかったんだけど、技量が上がったのか二枚になった。
さてもうお気づきだろうか?体の一部とはいったいどこまでが体の一部なのか?
まず、血は?
血で作った剣では、【剣術】【毒刃】は発動しない。多分血は自分の一部として考えられるため剣ではないと判断されるから思う。じゃ、【鱗片】は?血が体の一部として考えられるのなら生えるんじゃないか?
まぁ血は体の一部だから【剣術】【毒刃】が使えないというのは俺がそう思っているだけだから違うかもしれないけど。でも体の一部ではあるだろうし、やってみる価値はあるはず!
結果できました。でも出すときは固化させる必要があるけど。まぁ予想の範囲内という事にしておこう。
問題は次、どれ位の威力があるかだ。この威力次第ではこの実験は無意味なもので終わってしまう。
武器は何にするか。剣は形状的に突きしか使えないから却下。やっぱ弓か。
【血液支配】を発動。矢の形と弓の弧の形に固める。弦は【糸】のスキルで張る。弓がしなるかが問題だけど糸が伸び縮みすれば問題ないでしょう。伸縮糸をイメージする。多分これで大丈夫。
糸でぐるぐる巻きになっている蜂に狙いを定めて射る。
シュッ
矢は糸を切る。
うわぁぁぁぁ!逃げ出して来た!
「えぇちょっと待って!怒り過ぎ!そんなに怒ってたら血圧高くなるぞ?」
「シシシシシィィィ!」
「何言ってんのよ凪!早くやっつけなさいよ!」
「あ、ハイ。すんません」
普通の矢を連発して何とかとどめをさす。
でも分かったことがある。弓の引きが弱いのか威力はそこまでない。蜂の外殻を壊せてなかった。
「次は【鱗片】を使ってやってみよう」
「外さないように至近距離でやってよね!」
「はいはい」
このくらいなら十分当たるだろうところまで移動する。
「もうちょっと近づきなさいよ!」
「君は俺の腕が信じられないとでもいうのか」
「そうに決まってるでしょ、このノーコン!」
今のグサッてきたんですけど!?
結局矢と獲物の距離が十センチ切るまでパルに近づけと言われる羽目になった。
「そこまでしないと安心できないってビビり過ぎじゃないですかね?」
「そこまで近づかないと当てられないなんてどんだけノーコンなのよ?」
「ノーコンじゃない。蜂が動くからいけないんだ!」
「動く獲物を捕らえてこその弓じゃない」
因みに矢は外殻を破って突き刺さった。うん、比べ物にならないね。
実験その二【血液支配】の濃化と薄化。
【血液支配】獲得した時どんな能力か分からなかった能力。
これは【鑑定】から吸血鬼の事を聞いて運用法が分かった。多分。
結果、これはすごい。もうね、戦闘能力が飛び抜けて上がるわこれ。
なんていうの?今ならどんな事でも出来るかと思うようなそんな有能感が。実際は出来ないんだろうけどね。
これはもう切り札と言っていいんじゃないだろうか?
冬休みはいったんでこれからはちょくちょく更新できると思います。え?クリスマス?もちろんボッチですよハイ。




