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21エセ毒舌

先日は更新できなくてすいません。


自分の中で一日一話更新みたいな条例的なのあったんですが・・・


なので今日二話更新しました。

二つにまとめ、薄紫の髪に病的なほどに白い肌。そして背に二対の羽。どう考えても精霊。


その精霊が俺の前でホブゴブリンの肉を食べている。


何?精霊ってダンジョンに入ったら分身するの?ソラ二号?さて、ふざけるのはここまでにしよう。


この精霊は多分さっき宝箱から出てきた奴だろう。【空間把握】で分かるのは魔物と冒険者にしている。


そのどちらでもないなら感知は不可。例えば冒険者ではない精霊。ここはダンジョンだからと魔物か冒険者以外居ないと思っていた俺のミスだ。


だが、それはどうでもいい。


問題は『知らない精霊が俺らの肉を食べている』と言う事だ。


全ての精霊がソラのように大食いならばこの肉はあっという間になくなる。


俺はいいがソラにとっては死活問題だ。俺にしても後からソラに何か言われるのは避けたい。


「お前誰だよ」


「家畜風情がこの私にその口の聞き方はおかしいんじゃないかしら?」


毒舌キャラですか。


「じゃあ、お前は家畜風情と同じ飯を今食ってるわけだよな。それってお前も家畜ってことじゃね?」


「え!?はっ。な、なな何言ってるの?私が家畜?冗談じゃないわ!」


あ、こいつ毒舌キャラじゃないわ。無理に毒舌ぶってるだけだわ。


てか汗やば。精霊ってのは面白い事しかできないのかしら?


「なのに俺らは家畜か?そうとしたらお前は家畜の飯を漁る家畜と同等な存在。まさかの奴隷」


「違うよ!あ、ち、違うわよ!くぅ。あ、あなたの人権を認めるわ」


扱いやすいな。本当の毒舌キャラだったらこんなにうまく丸め込めないだろう。


つまり、エセビッチならぬエセ毒舌だな。語尾、悪いな。


まぁ。そういうのは今はいい。エセ毒舌なんて今まで話して来た奴らにはいないキャラだったしな。新しいおもちゃが手に入りそうでなんか嬉しい。


そろそろソラも出しておこうかな。


【精霊召喚】


「やっとごはんー。・・・だれ?」


やっぱり思うよな。そう言えば俺も聞けてなかったな。まぁ、名前なんて無いだろうけど。


「あなた、精霊なの?ふーん。まぁいいわ、教えてあげる。私は毒の精霊。名前は・・・えーと・・・ひ、人にものを尋ねる時は自分から名乗るべきだと思うわ」


筋は通っているが、そこまで行った後に言う台詞じゃないな。


「そら?そらはね、そらっていうの。くうかんのせいれいー」


「へっ!?く、空間?でもそんな・・・はっ!ふーん。まぁ珍しいわね」


この精霊の動揺の仕方からして空間属性の精霊は他の種族と同じであまりいないんだな。


「ってさらっとスルーしたけど、契約精霊!?」


そんなに驚く事か?


「そう言えばさっき【精霊召喚】で召喚されてた・・・」


そうしている間にソラはホブゴブリンの肉を全部平らげ、焚き火の前に置いてあったゴブリンを食べ始めた。


一応焚き火の前に置いてあったんだし火は通っているだろうけど、そんなに美味いか?


ちょっとちぎって食べてみたが美味しくなかった。


「貴方って精霊使いなの?」


「そうだが?」


「な、なら私とも契約しよ・・・コホン。契約しない?」


さっきまで罵ってたやつに言う事か?


それでも契約するという選択肢が出てくるってことは名前持ちってそんな良いものってことか?


そういえばシエラも『名前持ちは特別な意味を持つ』って言ってたな。


ソラの聞くとしても契約の事すら知らなかったし無駄だろう。


んー。じゃあまた今度でいいか。


「しないよ」


と、取り敢えず断っとく。


「え!?な、何で?」


「というより何で契約できると思ったんだ?今まで罵られていたような気がするんだが」


「だ、だってそれは・・・毒属性なんだから毒舌じゃないとダメかなって・・・」


最後の方が小さかったが何とか聞き取れた。


そんな偏見にとらわれなくてもいいと思うがな・・・。まぁ、面白いからそんなこと言わないがな。


「ふーん、まぁいいけど。今は無理かな。ソラがいるし」


「えっ!?今は無理ってことはいつかはしてくれるの!?」


しまった。考えなしに喋るんじゃなかった。


「ふふふっ。じゃあいいわ。その気になるまで貴方達と一緒に行動するから」


まぁ、いいか。


どうせこのダンジョンで一緒に行動するんだったら、他の冒険者とも会うだろうし。そしたらその人に契約してくれと言うだろう。


名前が欲しいだけなら。


因みにこの時までにソラが食べたゴブリンは24匹だった。

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