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余韻  作者: 紫川拓海
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第22話

 結局、彼女は数日間入院し、安静にすることになったらしい。おそらく彼女の両親もお見舞いには来るだろうし、自殺未遂をした事実を知られたく無いので、とりあえず彼女から連絡が来るまでは、会いに行かないことにした。

 それまでの間、僕は何もなかったかのような顔をして新学期の大学へ登校した。相変わらず楽観的で、将来への希望に満ち溢れた同級生。でも心なしか、以前よりも彼らのことを青臭いとは思わなくなった気がする。僕だって単なる大学生、何にも深いことを気にすることなく、漠然とした夢を語り、将来性のない恋をしたって良い。そう思えるようになったのは、一度あの川の中で身体中、心も丸ごと洗い流されたからだと思う。

 そして自宅で生活をし、彼女と出会ってから止まったままの自分の部屋を再生させる。久しぶりに掃除をし、積み重なった通販の段ボールもまとめて処分したりして、なんとか人を招けるレベルの整頓を施した。夢乃さんのマンションに比べたら、嫌になる程狭いけれど、次は僕の部屋で一緒に生活しようかなんて、妄想も少しした。

 それから、実家の両親と電話もした。「変わらずやってるか?」という父の声に、なんの違和感もなく「うん。元気にやってる。」と僕は答える。僕が数日前に死にかけたということが嘘のように、両親と話すのが楽しかった。人が死なない限りはきっと地元にも帰らないなんて、前は思っていたけれど、今では両親に会いに行きたいとすら思う。

 僕は明らかに自殺未遂を経て、変化した。やはり一度生と死の境目に立ち、そこから生き延びると、毎朝部屋に入り込む日差しや夜中に点滅する信号機、それから化粧水の僅かな香りなんかも貴重なものに見えてくる。親にだってもう二度と会えなかったかもしれない、そう思う度に、かろうじで死ななくてよかったという特殊な幸福感に包まれていた。

 確かに変化した心を持ちながら、彼女からの連絡が届いたのはあの日から四日後だった。

 「会いたいです。早くきてください。」

 至ってシンプルな彼女のこんな言葉を僕はずっと待っていた。彼女もきっと同じように変化しているだろうということを信じて疑わなかった。「先天的な自殺願望なんてなかった」無邪気な笑顔でそう言う夢乃さんのことを本気で想像し、共に生き続けることを妄想する。まだ当たってもいない宝くじで何を買おうかと考えている時のようだった。

 放課後に教えてもらった病院へ向かい、彼女が入院する三階の病室へと階段を駆け上がる。病院特有の香りが鼻につき、ビニール素材の床では滑りそうになった。

 「失礼します。」

 そして病室の扉をゆっくりと開く、その瞬間に僕の足はぴたりと止まる。僕の声に振り返るのは病室のベットの横で彼女に触れる押田さんだった。あの中華屋以来の再会に、僕は少しひよってしまう。あの人が彼女の一番近くにいることだけで、なんだか嫌な予感がしてしまう。

 押田さんは自然に僕の名前を呼び、丸椅子を自分の隣に用意してくれて、僕はそれに座る。僕はすっかりと目を覚ました夢乃さんの様子をじっと見る。彼女はどのようにして生まれ変わったのか。それを知りたかった。けれども彼女は未だ無色でこれから色付けられるのを待っているような、そんな表情だった。

 「私も事情は知っているので大丈夫です。」

 押田さんは僕に小声でそう言う。

 「そうですか。」

 「一度外で話しませんか?色々、終人さんに聞きたいこともあるので。」

 「そうですね。」

 「じゃあ、ちょっとごめん。少しだけ話してくるね。」

 「うん。わかったよ。」

 夢乃さんに確認をとった後、二人で病室を出てロビーの角のベンチへ腰掛ける。

 「私、本当に成功して欲しかったんです。」

 「え?」

 「まさか未遂に終わるなんて、残念ですよね。終人さんも。」

 この人は自殺未遂をはっきりと失敗と捉える人なんだと改めて実感する。

 「うん。まあはい。」

 押田さんは真面目な顔をして、僕を憂いでくる。

 「夢乃、終人さんと死ねると分かった瞬間に、もう用済みみたいな顔をして私のこと置いていって。ひどい話ですよね。もう彼の気が変わらないうちにって。終人さんのことになると強引なんです。」

 彼女は笑い話として、自分が第二候補であることを恥ずかしげもなく話す。

 「確かに強引でしたよね。」

 「でも、君も死を厭わなくなって、そして二人が望むまま死ねたら全てが幸せだったわけじゃないですか。」

 僕は否定も肯定もできぬまま、沈黙する。

 「邪魔者っていますよね。綺麗事ばかり言って全てを台無しにする人。夢乃と終人さんの気持ちも考えずに、勝手に命を救った自分に価値を見出す人。」

 あの日、水の中で坂井さんに助けてもらった右腕の感覚が、微かに蘇り痺れる。

 「本当に、邪魔をするなって言ってやりたいです。どこの誰だか知らないですけど。」

 僕はもう、押田さんの口を強引に塞いでやりたかった。どうして命を救った人間が救世主ではなく、邪魔者になってしまうのか。

 「でも、僕たちを邪魔してやろうとか、きっとそう言うわけじゃなくて。ただ目の前の消えかけた命を守ろうとしてくれただけなんです。だから、どっちが正しいとかもなくて。」

 「やっぱり優しいですね。こういう所が私が終人さんにずっと勝てない理由なのかもしれないです。」

 僕が優しいんじゃない。ただ目の前の人間が、この世界からずれているのだと思う。そんな人間と会話していると、徐々に苛立ちが隠せなくなってくる。

 「こんなこと言うのもなんですけど、君はもうちょっと生きる努力をしたらどうですか?」

 「え?」

 自動販売機で飲み物を買いに立ち上がる時に、つい本音が漏れ出てしまった。でももう口に出してしまえばどうでも良くなる。

 「僕らよりも年下ですよね?死ぬ前にもっとたくさんやるべきことがあるんじゃないですか?」

 「でも、終人さんだって結局は死のうと思ったわけですから。」

 地味で飾り気の無い服を着る押田さんを見つめながら、この人の強烈な死への執着にどうしても抵抗感を抱く。

 「それはもう、仕方なく。どうしようも無く悲しかったからそう思った訳で。夢乃さんだって少しは生き続けようと言う努力をしてくれましたよ。」

 自動販売機のボタンを押し、音を立てて落下した冷たいお茶に手を伸ばす。

 「大体、箱庭計画だって、彼女に生きてもらおうとするための計画だったのに。死ぬことしか考えていないような君が計画の邪魔をしたんです。」

 坂井さんのことを邪魔者扱いされたことが、僕はどうしても許せなかったのかもしれない。ペットボトルのお茶を片手に、少し彼女と距離を開けてベンチに座り直す。

 「でも、夢乃が私と初めて会った日になんて言ったか知ってますか?」

 「知りません。」

 彼女はそう言って不敵な笑みをこぼし出す。僕は必死で不安に駆られる気持ちを隠した。

 「助けてくれてありがとう、ですよ。」

 そう言われて、僕は恥ずかしくなるほどに、何も言えなくなってしまう。

 「箱庭計画で、変わっていく自分の生活空間が嫌でたまらくなって。そんな夢乃を私は助けたんです。」

 「違うでしょ。助けたんじゃなくて死に誘導しただけ。絶対に生きることが正しいはずなのに、死ぬことが救済になるって馬鹿みたいな事を言ってる。」

 死にたい人がいたら、生かすことが「助ける」という事。死にたい人に、そのまま死を選ばせることは「破滅」になる。なのに、目の前の人間はさも救世主のような顔で僕に言葉を伝えてくる。

 「終人さん、」

 「なんですか?」

 「本当は死にたいなんてちっとも思っていなかったんですね。」

 僕の本心はあっさりと見破られた。でも、もはやそんな事はどうでも良かった。僕は別にこの人の為に、自殺未遂をした訳では無いから。

 

 そして僕ら二人は少し距離を空けたまま、病室へと戻り、夢乃さんのそばに座り直す。僕は改めて彼女と話すのが怖かった。彼女は押田さんと一緒になると死に対する願望を恥ずかしげも無く語り出すからだ。二人が楽しげに話すタメ口も、僕にとってはまるで異国の言葉のように交わり難さを感じる。この三人の世界では僕がおかしいんだと無意識に突きつけられているような気持ちになる。

 「そういえばさ、夢乃たちを助けた人はどこに行ったの?」

 押田さんは窓の外を眺める夢乃さんにそう聞く。

 「えっとね。」

 彼女は少し眉間を寄せる。

 「なんか、私が救ってあげました感が嫌だったから、帰ってもらった。」

 「そうだよね。余計なことするなって話だよね。」

 二人が目を合わせて頷き合う。そして押田さんの僅かな視線も感じとった。

 「ねえ終人くん。」

 そして夢乃さんは僕を手招きする。

 「やっぱり君には生の香りが強すぎるのかもしれないですね。」

 「そう、だから手を差し伸べてくる人がいるんですよ。」

 続けて押田さんが皮肉じみた言い方をする。「生の香り」がどんなものなのか僕にはわからず、ただあの時濡れた僕らの手を握った坂井さんの表情が脳裏に浮かぶ。

 「夢乃さん。」

 「何ですか?」

 「僕らはそれでも死の間際までは行ったと思うんですけど、どんな気分でしたか?」

 ベットの上でまっさらな顔をして、寝そべったままの彼女にそう聞いてみる。

 「うーん。でも幸せでした。もう一度君の姿を見るとは思わなかったけど。」

 彼女は笑い「最高の夢の途中で叩き起こされたような気分」と付け加えた。その時点でもう自殺未遂を成功とは思っていないことをなんとなく悟ってしまう。

 そして病院の窓から見える空は澱みつつ、湿気た匂いが届く。その数十秒後には溢れるように雨が降りしきった。徐々に濡らされていく周辺世界を僕らは傍観する。

 「でも、あのまま死んでいたら川に流されて何処かに引っかかって止まって。今頃こんな雨に打たれてたかもしれない。そう思うと今生きてて良かったと思いませんか?」

 僕は荒ぶる鼓動を抑えつつ、聞いた。自分でも諦めが悪いとは思っている。

 「確かに、生きてて良かったと思います。」

 病室には予想外の答えが放たれて、僕は驚くと同時に心の中で歓喜した。夢乃さんはその言葉と共に、いかにも自然な笑顔を見せる。押田さんは「え?」と思わず声に出し拍子抜けしたような表情をしている。

 「本当に、、?」

 「だって、もう一度死に直すことができるんだから。」

 死に直すと言う奇妙な表現を夢乃さんはまるでありふれた言葉のように使う。

 「うん、そうだね。今回は強引すぎたよねきっと。次はまた準備してさ。」

 押田さんはまた余計な言葉を挟み込む。

 「生き直す、、じゃ無いですか?」

 僕は俯きながら、そう言葉にする。この世界に限っては異質な僕の言葉がまたもや病室に沈黙を作る。

 「もう、そんなモタモタしてたら。今度は私が夢乃さんを取っちゃいますよ。」

 押田さんのやけに陽気な声が響く。そして余裕そうに笑う。それがなんだか腹立たしかった。生に希望を抱く僕が嘲笑されているようだった。押田さんはいつまでも夢乃さんを僕に譲り続けるわけもなく、今すぐにでも僕を排除したがっている。

 「ねえ、今日はもう帰りますね」

 窓には水滴が付着するほどの雨だったが、それでもここから離れたいと思った。自分自身が異質だと感じるこの感覚。バイトの空間と似てしまっていた。

 「あ、もう帰るんですか?私はもうちょっと居ようかな。」

 押田さんは僕が帰るのを待ち望んでいた気がする。

 「もうちょっと終人くんの顔を見ていたかったですけど。」

 「退院したら、また会いましょう。」

 彼女の甘い言葉を受け流して、僕は病室を出た。あまりに複雑な思いが心につまり切って苦しく、これからもうどうしたら良いのか分からなくなった。ただ、「夢乃さんは何一つとして生まれ変わってもいない。」それだけは確かだった。

 病院の自動ドアの先では雨が降り頻る。僕はカバンの奥から折り畳み傘を取り出して外へと飛び出した。そして数歩、歩いた先で僕は立ち止まる。見つめる先、向こうのバス停に坂井さんの姿があった。

 「あの日以来ですね。」

 屋根付きのバス停の、ベンチの端に一人で座る坂井さんに僕は声をかけに行く。僕に気づいて彼女はふと自然な笑顔を見せる。

 「今日、初めて彼女に会ってきました。」

 「そうなんですね。どんなことを話したんですか?」

 「今生きてて良かったって言ってくれたんです。でもそれはこれから生き続けていくという意味ではなくて、もう一度自殺するチャンスがあるっていうことですけど。」

 傘の持ち手部分を握る力が徐々に強くなりつつ、視線は地面の水溜まりへと移っていく。

 「でも、、なんだか生きてて良かったと言う言葉だけは嬉しかったんです。」

 坂井さんはベンチの自分の隣にポンポンと触れ、僕はそこに座る。

 「確かに言ってました。次はあなたみたいな人に邪魔されないように死ぬからって。」

 「夢乃さんが、、?」

 坂井さんが「はい。」と頷くと共に、夢乃さんがそんな酷いことを言った事実を認めたくないと言う強い思いが生まれる。

 「そんなこと平気で言ってしまう彼女は嫌いなんです。押田さんって分かりますか?あの人は彼女といつでも死ぬ覚悟ができているよく分からない人なんですけど。押田さんが側にいる時、二人ともが自殺願望を持つ自分達が正常みたいに振る舞うんです。」

 「こちら側がおかしいみたいなスタンスですよね。」

 僕は彼女らの異常性を共感してくれる存在に心底、安心する。

 「そうです、僕らが変わったら良いって。押田さんは特にそう言うんですよ。でも僕達の方が正しいに決まっているじゃ無いですか。」

 「命を救った人に、邪魔者なんて言われる筋合いないですよね。」

 「本当に、そう思います。」

 僕は自分が正常だと思い直すために、必死になって言葉を交換し合う。屋根に当たる雨音は一層強くなり、なんだか自分の心が浄化されているような気分になる。

 「でも、二人でいる時には夢乃さんはそんな感じでは無いんです。自分が死にたいことも最初は隠していたし、何よりも自分は異常なんだってことも自覚していて。だからこそ僕は彼女と一緒に生きていたいと思えたわけだし。」 

 「青山さんはあの時、最初から死ぬ気なかったんですか?」

 坂井さんにはしっかりと正直なことを伝えるべきだと思い、打ち明けることにした。

 「一度自殺未遂したら、生まれ変わったように彼女の死にたい気持ちがなくなるんじゃなかって本気で思って。だから本当に身勝手ですけど、最初から坂井さんに助けてもらう前提で、入水しました。」

 「そうだったんですね。」

 坂井さんはあの時の様子を思い出すように、遠くの澱みきった空を眺めた。

 「確かに死にたいと思ったわけではなかったです。でも死ぬ可能性を考えれないほど、異常でした。だから僕はもう坂井さんを救世主そのものだと思ってます。彼女にもそんな風に思ってもらいたかったんですけど。」

 「青山さんは普通に生きていれば幸せになれる人なので。そんなに全てを捧げなくて良いと思いますよ。」

 「そう言うことも、やっと今になって分かってきたような気もしていて。」

 自殺未遂を経ても、彼女の本質になんの変化も無かったことで、とうとう彼女を生かし続けるという情熱が冷めてしまった感覚が確かにする。

 「私が夢乃さんの代わりになるとか、そんなこと言えたら良かったんですけど。」

 坂井さんは零すようにそう言い、その言葉に僕の心臓は過敏に反応する。

 「私が青山さんとどっかに行ってしまったら、夢乃さんに呪われてしまう気がするんですよね。どこまでお前は邪魔をするんだって。」

 「でも、僕だってきっと。押田さんに邪魔をされて、そのうち夢乃さんを奪われるんです。」

 夢乃さんはきっと僕ではなく、押田さんと一緒に居る方が生きやすい。そして同時に僕も坂井さんと一緒にいる方が自分自身が正常でいられる。

 「だから、、もう少しだけ僕と会ってください。夢乃さんとはもう生きれないと思うので。」

 「もちろん、いつだって会うことはできます。」

 そう口にした時に、大量の雨水を被ったバスが到着した。坂井さんは立ち上がってバスに乗り込もうとする。僕は少し弱まった雨の中、傘を差してバス停から離れる。

 「箱庭日記、できたら続けてください。」

 最後に坂井さんはそう言った。僕はそれに曖昧な返答をした。彼女を乗せたバスは大通りへと右折していく。ただなんとなく、僕もそのバスに乗れば良かったと思う。

 自殺願望を捨てきれない夢乃さんと生き続けることが僕にとっての夢だとしたら、坂井さんに心を寄せたりすることが明らかに現実的だと思った。死にたいと、常日頃から思い続ける人間と生活し続けることは、自分の精神や身体そのものをすり減らすものだと今更になって思う。自殺未遂を行うに至った自分自身がその何よりの証拠だった。

 夢乃さんの代わりとして、坂井さんと一緒に生活しようなんて言わない。それだったら心中相手の第二希望を立てる夢乃さんと同じようなことになってしまう。ただ、僕らは正しいんだと思いたい。そのために、心で繋がっていたいと思う。届かぬ夢を追いかけたまま、現実を喪失することがないように、僕は心で願った。歩き出すと、止みかけた雨が再び降りしきり、現実世界を濡らしてゆく。


 彼女が入院して三日目に僕はお見舞いに行ってから、退院するまでの二日間は病院に訪れなかった。僕が来なくなった分、きっと押田さんが病室を独占しているのだと思う。

 彼女が入院している病院は、大学から自宅へ戻る時の電車内で窓の向こうにちょうど現れる。外から見える病室の沢山の窓、それぞれが僕には世界のように見える。彼女の病室もまた一つの世界になる。自殺願望を正常とするための、夢乃さんと押田さんだけの仮設世界がそこにはある。構成員はただ二人だけ。僕にはその世界に居座る権利がない。電車の窓の奥に別の景色が映るまでの数秒間で、そんな虚しさを抱く。

 けれども、だからこそ僕はもう、彼女と同じ世界には生きてないんだと思う。彼女が仮設世界で生き続けるのならば、僕は現実世界で生きるしかない。彼女はいないけれど、どうせいつかは仮設世界そのものが消滅してしまうのだと、僕は悟った。


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