とある双子の姉妹について
それはとある双子の姉妹の物語。
リィズ・ブランディシュカは情が薄い。
それは家族に対しても同じだった。
だから血を分けた妹に対しても、どこか珍妙な生き物以上の価値を覚えてはいなかった。
それは両親に対する評価よりはマシだけれど、少なくとも進んで気にかけようと考えるほどの存在ではなかったのだ。
私が最初期に妹に対して思った事は、おおむねこの二つだ。
「この子、馬鹿なのかしら?」
「一人で生きていけるのかしら」
たぶんこうだったと思う。
双子の妹である雨音は、リィズよりいつも下の存在で、後ろにいる存在だった。
彼女はいつだって、愚かで、何もできない子供だった。
だから、私は彼女を見くびっていたのだ。
きっと長生きはできないだろうと。
私は、自分達の置かれている状況を良く分かっていたから。
けれど、誤算はあった。
雨音が、何もできない人間だなんてことは、謝った認識だった。
それは、学校の宿題をこなした時のことだ。
国語の宿題だっただろうか。
同じクラスに雨音が、小さな声で詰まりながら宿題の内容を披露した時、私は痛感した。
雨音の才能を。
いつも私の付属品だった雨音が主役で、人々の中心に立っていた。
誰もが彼女の語る世界に引き込まれていた。それは大人だってそう。
泣きたくなるほどやさしい世界、痛みを覚えるほど暖かい世界、痛々しくなるほど透き通った純粋な想像力。
私に文才はないけれど、きっと彼女が紡ぐのはそういう世界なのだろう。
雨音の才能はどうやら一点突破らしい。同じ双子なのに、私には雨音と同じことができない。
一応真似事のようなことはできるけれど、私のそれは雨音には遠く及ばない。
私には、人を動かす力がない。雨音が何千倍も努力すれば私と同じことができるだろう。
けれど私はどれだけ努力しても雨音と同じことができるようには思えなかった。
雨音には特別な能力があった。それは世界創造「ワールドクリエイト」という力だ。
この時の私には理解できなかったことだけれど。
それは、文字通り、世界を作り出す事ができる特殊能力。神のような力。
私はそれを表向きにでも肯定してやればよかった。
その時の私は、雨音がおかしくなったとそう判断していた。
だって、私達をとりまく環境はあまり良いものではなかったから。
雨音は見た目はのほほんとしているけれど、きっと内心で分かっていたのだろう。
自らを毒だと評しているのだから。
毒のお姫様の物語は、いったいどんな気持ちで書いたのだろう。
私にはきっと想像できない。
雨音が書いた物語はどれも楽しげなものばかりだけれど、天使が亡霊の手によって地の底に引きずり込まれるものにはぞっとさせられた。
雨音はきっとおかしくなりかけているのだ。
そう私は判断した。
私達をとりまく環境は過酷だ。
雨音はそれが普通の環境だと思っていたけど、私にはそれが異常だとわかっていた。
だって「彼ら」は、機嫌がいい時は与え、機嫌が悪いときは奪う。
「お父さんとお母さん、どっちが好き?」
そんなこと、私も、あの雨音でさえも答えられるわけないじゃない。
だから私は、大切なものなんて作らない。あいつらに気まぐれに奪われて、壊されてしまうのだから。
けれど雨音は私とは反対に、好きになろうと努力し、本気で向き合い、気まぐれに奪われて傷ついている。
生きにくい子だなと思った。
ある時、雨音が世界を記したノートを「彼ら」が破りすてた。
それは本物の世界だから、当然その世界は崩壊していく。
雨音はたくさんの犠牲が出たかもしれないと嘆いて、不安がっていた。
所詮ただの空想物、偽物だというのに。
そんなありもしないものに心を痛めて、現実を損なうなんて馬鹿げている。
空想に書いた食べ物ではお腹は膨れない。
紙の中の人間が幸せになったところで、現実の人間がそうなるわけではないのだから。
だけど、その後私は夢で世界の崩壊を確かに垣間見た。
空想では作れないものだった。
だって私の創造性は、そんなもの描けない。
リアリティがあった。
詳しい事は分からないけれど、私達は双子だから、雨音の異変を何らかの形で察知したのだろうか。
その後「何か」が起こって、雨音が昏睡状態に陥った。
私は全てを憎んだ。
彼らを憎み、世界すらも。
でも、それで何が変わるというの?
私はちっぽけ。
ええ、現実はよくわかっているだ。
何を思ったところで、何をしたところで。
何も変わらないし、変えられないじゃない。
私は奇跡も魔法も信じない。神も存在しないと思っている。けれど雨音を助ける方法が欲しかった。
その祈りが通じたのだろうか。
通じるところがあるなんて思いもしなかったし、今も信じられないおもいだけど。
私は、雨音と同じ世界創造の力を手に入れた。
何一つ現実を変える事のない、残酷な奇跡の力を。
だから私はこの残酷な奇跡の力を使う。
雨音を救う方法を探るために、創造の世界へと飛び込んでいくのだ。
あの子の白いツバサの創造を引き継いで。
(雨音視点の物語も書いた方がよさそう)
ポイント
・双子の姉妹の名前はリオンとイオン。漢字は未定。
・雨音が能力獲得した原因は重寝という人物にある。
・重寝は雨音の思考データを勝手に収集、なんかすごい技術でそれを複製。ざっと何億通りの思考を走らせて、物語を複製させていった。たぶんそれが原因。
ポイント2
〇リィズの使徒は表裏、雨音の使徒はベルカ。ガイアは展開しだいでは、(へび)読者の使徒になりえた。
〇ガイアの使徒条件は第三者からの二次創作ーー(または考察、推測)。それにてガイアの顕現が可能。
〇ガイアの顕現がなかったため、リィズ生存ルートは消滅。
双子シナリオのエンディング
〇雨音は死の間際に世界を呪い(プラス)と(マイナス)に分かれた。そして呪いを放つ。
〇リィズが受け取ったのは、雨音の思いやりではなく呪い。
〇リィズ生存ルートの条件は、(ガイア顕現)、(リィズに生存に向けた努力を悟られない)こと。そして、同じ階層に(リィズの庇護がなければ死亡する存在がいる事)、(リィズに好感を持つ存在がいる事)が必須。
雨音の行動
〇雨音は、リィズ死亡ルートに入ったため、リィズを救世主にして、ともに消える事を目的とする。
加えてもう一つの目的。
サウザンドライター企画を考案している。自分の手を離れても世界が存在できるように、世界の存在を強固にする。神の意志が反映されていない自由な世界を作り出す。
〇雨音は、呪いで世界を滅ぼす事、彼女の使徒は存在するかも含めて不明。
白かん
〇あの白い空間にいる少女の正体は正直決めてない。
〇双子シナリオのラスボス
ファントムスパイダー
白つばシナリオ本編でいろんなごたごたがあっても成仏しきれなかった亡霊たちがなんやかんやあって合体、ラスボスになるよ!?
ーー
15追加エピソード
キーワード「役に立たない存在は間引かれる ペット 愛玩動物」
雨音達の両親は愛玩動物を定期的に購入しているが、役に立たない、かわいくないという理由で、悲惨な目に遭っている。
以上の理由により、リィズは「役に立たなさすぎる存在になれば処分されるだろう」と考えている
15辺り追加エピソード
キーワード「手柄を横取りした 買い物」
リィズと雨音は彼等から買い物を任される。
リィズは「野菜と干物を購入」死体になっても見世物にされるなんて哀れね
雨音は「牛乳と卵を購入」そういえば冷蔵庫に卵なかったな。お姉ちゃん魚嫌いなのかな。なあちゃんと気が合いそう(合わない)。
彼等は別の場所で買い物。
魚屋で嫌な思いをした。
家に帰って買い物を確認する。
彼等は雨音に魚を買ったのは雨音だと聞く。
姉をかばうために雨音は何も言わない。嘘を言うのは苦手だから。
彼らは雨音に怒る「三つも買い物をしたというなんて手柄を横取りしようとした」
18追加エピソード
キーワード「必要悪 集団の損な役回り お姉ちゃんの真似をして」
秘密基地に集まるクラスメイト達。
珍しく雨音もそこにいる。
嵐が来そう。早く帰らないと危ない。
注意する勇気がない。せやキャッチボールしてるとき、わざと他の家の敷地内にボール投げ込んだろ。
大人にめっちゃ怒られる子供達。
雨音も怒られる。
メモ
雨音は存在するものとして物語を紡いでいる
リィズは存在しないものとして物語を紡いでいる
リィズは雨音の足手まといにならないようにしたい
リィズは物凄く面倒くさがりや
物語の執筆は雨音(大体第3幕くらいまで)、リィズ(世界規律変貌、サテライト建造まで)、雨音亡霊?の順番で行われる。
リィズが執筆の手を止めて放置している間にも、なぜか勝手に物語は紡がれて行っている。
いおん+りおん活動世界線にて
白いツバサの執筆は序盤いおん、中盤りおん、終盤は時間軸がとんで未来…重音が手掛けたいおんAI




