第40話
「あなたの素材が精霊樹で再構成された以降、あなたは精霊に近い存在として認識されます」
──これはつまり、俺が“家具”ではなく、“精霊ベッド”であるということ。
「スキル:万物の理解(LV.3)」
→ 生物・魔道装置・構造体の流れと内部状態を直感で感知
→ 情報は視覚でなく“感覚”として伝達される
→ “違和感”が“警告”として現れる
──オデルリアの時も、リアネットの時も、あの不快な感じ。
それはこのスキルが警告を発していたのか。
「スキル:軽量化/重量化(LV.2)」
→ 質量を任意で変化
→ 携帯時には軽く、落下時には重く
→ ちなみにビエラが首にかけられるのは、このおかげです
首がもげるわけにもいかないからな。
「スキル:念話(LV.4)」
→ 精神間通信
→ 音を使わずに完全な会話
→ 使用者は沈黙したまま即時反応可能
──これは今や、最も多用しているスキルだ。
けれど外から見れば、“一切反応しないただのベッド”だと思われている。
……まぁ、それで助かった場面も多かったけど。
「スキル:硬化/軟化(LV.4)」
→ 接触面の硬さを調整
→ 硬化で物理防御
→ 軟化で衝撃吸収・生体安定
→ 自動反応設定あり
──普段は柔らかく。戦闘時には固く。
最適化された“表面性能”を持つ、まさに最先端のベッドである。
「ちなみに最大軟化時はゼリーのようにぷよぷよです。
押し込むとゆっくり元に戻り、衝撃を吸収して弾き返すこともできます」
防御にも、癒しにも使えるというわけだ。
「スキル:拡大/縮小(LV.2)」
→ サイズ調整可能
→ 軽量/重量と連携
→ “普段は小さく、必要時は巨大化”に応用可能
──ビエラにとっては、普段は小さなペンダント。
だが、戦いの時には巨大な戦車に化けることもできる。
……正直、自分でも怖い。
「耐性:暗黒(LV.3)」
→ 闇属性、侵食魔力、呪詛系列への高耐性
→ 夢侵入・魔導干渉・恐怖誘導にも抗性
→ 直接的な闇攻撃に対して60%以上の耐久性を発揮
──つまり、夢の中の“黒い気配”にも、ある程度は耐えられるようになってきたということ。
「スキル:超深層潜入/脱出(LV.1)」
→ 眠っている相手の無意識・夢・感情の深層に進入可能
→ 悪夢干渉、感情共鳴、記憶断片の把握ができる
→ 使用時、相手の抵抗値により難易度が変動
──これはオデルリアとリアネットの時に使った。
黒い霧のようなあの感覚。粘り気のある不快感。
それも“魔道至上教”の残したものだろう。
「なお、精神過負荷のリスクがあります」




