都合のいい世界は不気味です
ピロリン、と可愛らしい電子音が響きました。ハッとしてウィンドウを開くと、メッセージ欄が紫に点滅しています。
紫の点滅は、ギルドメッセージの証です・・・まさか。
私は逸る気持ちと不安とにさいなまれながら、メッセージ欄に触れました。
メッセージ:ユウ【いるのか?】
ユウ・・・ユウさん。ユウさんなんでいるんですか。
ユウさんは、件のMMORPGにて私の所属するギルド"天庭"のメンバーの一人で、よく2人パーティを組む人です。
そのとてもすごく短いメッセージは、私の涙腺を緩めるには十分でした。視界がぼやけ、のどをひく付かせながら私はメッセージ欄に言葉を打ち込もうとしました。
何処にいるんですか、今何処に、私、何処に、いるの? たすけて、たすけにきて、たす―――・・・。
***
身体がガクンッと揺れて、パッと瞼をあげました。どうやら座って休んでいる間に寝てしまったようです。
とたんにボタッと涙が落ちて、スッと土にしみこんでいきました。
情けない夢を見てしまいました・・・。他人さまに助けて欲しいなどと、おこがましいです。
疲れているんですし、仕方ないのかもしれませんけれど。
・・・そう、疲れているんです。ヒットポイントゲージは減ってませんし、マジックポイントだって微動だにしていないのに私の身体は確実に衰弱しているようで、いまも足取りがおぼつきません。
モンスターを殴る手もわずかに震えてますし(それでもモンスターは哀れ、吹っ飛んでいきます)そういえば食事、まだでした。
水源はそこかしこで確認できているので、なるべく綺麗そうな水をよく吟味してから(においかいだり少しなめたり)飲んでいるのですが・・・。
1日ぐらい大丈夫だろうとおもっていたんですけど、半日も持たないようです。
私自身が軟弱なのか、現代日本人が軟弱なのか、それとも人間とはそういうものなのか、私には見当も付きませんけれど。
ピロリン
小さな、可愛らしい音がしました。すごくデジャヴを感じます。・・・これも夢の続きなのでしょうか。
私はほんの少し頭をふって、怠惰にウィンドウを開きました。
紫色の点滅。・・・うそだ。だって、なんで。・・・なんで。
恐る恐るメッセージ欄に手を触れ
「おい」
声に驚いてバッと振り返りました。
黒い短髪で、高身長ですががっちりしてないのでひょろっこく感じる猫背の男が、こっちを睨むように立っています。
知らない男性です。どちらさまでしょう。けれども人間です。そして日本人顔。
私の涙腺が決壊したのは、しかたがないとおもいます。
男の人はほんの少し目を見開いて、ためらった後「悪い今拭くものねーわ」といって頭を下げてきました。
いえいえ、そのお気遣いだけで十分です。と思いながら首を横にぶるぶると振りました。
涙も嗚咽もとまらないので、声が出せないのです。情けない。
男の人は若干困った顔をしてから、思いついたように「ウィンドウは開けるよな?」と聞いてきました。
もちろんです。私はぶんぶんと勢いよく首を縦に振りました。
「じゃあ悪いけど喋れないようなら、メッセージに文字でもうってくれ。この距離なら一般チャットとして拾えるはずだから・・・俺は喋るけど」
私はまたしてもぶんぶんと首を縦に振ります。我ながらアホっぽい。
「えーっと・・・いきなり本題でアレなんだけど、お前、リオさん・・・で、いいんだよな?」
困惑しきりの男性を、きょとんと見返してしまいました。
確かに私は小林理緒で、ネットでのハンドルネームは常にかぶらない限りはリオで通しています。
この人は、私のことを知っているようです。先ほどの紫色の点滅が、脳裏によぎります。
いえ、けれど、でも"彼"ではない可能性だってあります。そもそも紫の点滅がギルドメッセージだったのは件のMMORPGのときの話で、この世界では違うモノだという可能性があるのです。
というか、そちらの可能性のほうが高いのです。期待をしてはいけません。
しては、いけないのですけれど。
メッセージ:はい、リオです。
私は無様にひっくひっくと喉を引く付かせながら、若干の期待をこめて、男性を見返しました。彼は一瞬複雑そうな顔をしてから、はぁあ、と若干長いため息を吐きました。・・・なんでため息をはきましたか、おい。
「・・・俺は、ギルド"天庭"のユウだ」
「お、おうっ王道・・・でひっぐ」
「王道ですね」と突っ込みをいれたつもりだったんですが、ひくつく喉は意味不明な酷い言語を排出するだけでした。ひどいです。いろいろ台無しでいろいろ失格です。ぐぬぬ。
***
ひょろっこい男性改め、ユウさんはどうやら私が目指していた「ラクレスV1」から来たようです。
たまたま今日、バイトがお休みだったらしく件のMMOPRGで遊んでいて、気がついたらアトラクションパークの建物内みたいな場所にいて軽くパニックになりつつ、窓の外を見たらギルドエンブレムフラッグ(所属ギルドの紋章が入った旗のことです。ギルド攻城戦にて砦を勝ち取ると、その砦に掲げられます)が見えたのでこれはもしかしていつものゲームの中とかそういうことか、と。
なんというトリップ小説とかなんとか思いながら、とりあえず砦の中を散策してみたら数人のギルドメンバーと遭遇。
話し合った結果どうやらいつものゲームの世界もしくはゲームに似た世界だな、と暫定して現在は
周辺の情報を集めている最中らしいです。
私のことは、他にギルドメンバーがいないかどうかを確認するためにメンバー表を確認していたらいきなりオンライン(という表現があっているのかどうかはわかりませんけれど)になったので、あわててメッセージを送って、ギルドアイテム【メンバー追従】を使って飛んできたんだとか。
「じゃあ、ユウさんもどうしてこうなったのか、とか・・・」
「わかんねーな。リオさんと一緒で俺も変なアンケートに答えただけだ」
つっても、俺は別ゲームのアカウント作ったときにでてきた、ネットアンケートだったけど。と、彼は顔をしかめました。
私と彼の明らかに違うところは、アンケートに答えた場所と時間だったようです。原因についてこれといった進展はのぞめそうにありませんね・・・。やはり"元の世界にもどる"という選択肢はないのかもしれません。
いえ、それでも同じゲーム観、なおかつ同じギルドの人間がいるというのはとても心強いです。
ぼっち卒業です。
そしてあまりに都合がよすぎて、とても不気味です。
「他のメンバーはどなたが来てるんです?」
「ああ、若芽さんとシタラ。柳双も」
若芽さんはギルドマスターでシタラさんと柳双さんは私とユウさんと同じギルド結成時からのメンバーです。(ただ柳双さんに関してはギルド入隊と脱退を繰り返してる根無し草さんなんですが。そういうわけでお友達も多いらしいんですが、まあまあ、悪い噂なんかもちらほらあります。対外が根も葉もないものなんですけどね)
かれこれ3年の付き合いになります。といっても、ネットの中で、ですけど。
成人済みだった私以外のメンバーはオフ会で会ったことがあるといってましたので、リアルでも付き合いがあったのかもしれません。私は未成年の学生でしかも女ですから、オフ会に参加したことはないんですよね。
してみたい気持ちはありましたけど、成年済み組(とくに同じ女性のシタラさんから)に成人するまでやめとけって言われちゃいましたし。
話が逸れてしまいました・・・まあ、なんというか。
「・・・なんか、古参メンバーばっかりじゃないですか」
「あー・・・やっぱりそうおもうよな?」
「なんか、変ですやっぱり。仕組まれてる、っていうか」
「俺もそうはおもうんだけど、現状、例のなんか頭に響いた声の主みたいな奴のせい、としか」
・・・ですね。仕組んだとしたらあの仮称・目上の人でしょう。どんな思惑があっての人選かはしりませんがイヤなチョイスではありません。むしろ私にとってはすごく心強いメンバーです。
「まあ・・・落ち着いたようなら、移動するぞ」
「ですね、了解です・・・といっても私、持ち物筆入れだけなので、移動手段が徒歩なんですが」
「え、マジか?帰還証とか、騎乗獣の手綱とかのエンドレスキーアイテムは?」
「ないですよ。すっからかんです」
帰還証も騎乗獣の手綱もエンドレスキーアイテム(一度持ち物欄に入れたら外す事のできない(倉庫に入れられない)売りもできないアイテム。ただし永久に使えます)なので、無くなったらどうするかなんてゲームマスターにでもきかないとわからないんですよね。
確かなのはすごく移動手段が面倒になるってことぐらいです。軽く泣きたい。
「・・・ふむ、しかたねーな【ゲート】使ってみるか」
まだ俺以外の人を通したことが無いんだけど、徒歩よりはましだろ、と前置きをして、ユウさんは右手で
ウィンドウを開き、左手を前に突き出しました。
【ゲート】は僧侶系統のアクティブスキルで、記録した座標ポイントへ人をワープさせるスキルです。
ただし記録は5箇所までという制限と、ダンジョン内での記録は行えないという制限があります。
フィールドや街内部での記録は基本的にどこでも行える(室内などの直通は制限されていますが)ので、
僧侶系統の職種キャラクターならほぼ持っているのが当たり前とされているスキルですね。
というか、奥義の前提スキルでもあるから、取らないのはよっぽどの変人という認識でした。確か。
「・・・【ゲート】」
一瞬のまばゆい白い発光の後で、白い幾何学模様(たぶん魔方陣というやつです)が何も無い空間で右にぐるぐると回っています。
魔法です。
魔法ですよ・・・!なんかやっと異世界(でいいのか甚だ疑問ですが)にきたって感じがしてきましたね!やっぱりファンタジーといったら魔法ですよ!剣と魔法の世界ですよ!筆入れ初期装備とかどんなイジメかとおもいましたけど!!
「何してんだ、とっとと入れ。制限時間あんだから」
そうでした、これ1分しか持たないんでした。
私は「すいません」と謝ってからその幾何学模様に足を踏み入れました。うおおお魔法だー!
***
「うあぁああっよかったぁあぁぁぁぁああぁあリオちゃんんんんん!!!」
ゲートを抜けたらガバッといきなり抱きしめられました。
ほとんど泣き声に近かったですが、声に聞き覚えがあります。昨日も確か、音声チャットで話してました。
「何泣いてるんですか、シタラさん、あと苦しいです」
「うぐ、相変わらず冷静さんですかこのやろー! うああでも本当によかった無事でよかったよ・・・」
ぐずぐずと鼻を鳴らしながら、シタラさん(外見は何処にでもいそうな普通の女性会社員さんです。まっすぐストレートの黒髪がうらやましい)は安堵の息を漏らしてくれました。
相変わらず感情突起の激しい女性です。そこが彼女のチャームポイントでもあるんですけれど。
「おいシタラ、放してやれ」
苦しがってんだろ、と半笑いの声が後ろからかかりました。どうやらユウさんも無事に【ゲート】を通れたようです。
一応人体影響は無いようですが、無駄にドキドキしますね。なんてったって魔法ですよ。未知の領域ですよ。これは慣れるまで時間がかかるかもしれません。ワクテカが止まらない的な意味で。
ごめんねーつい、と笑いながらシタラさんが私から離れ、そして私の目に飛び込んできたのは、深く赤いビロードの床と冷たそうな石の壁の部屋でした。
おそらくここが「ラクレスV1」なのでしょう。(直通で内部に来てしまったので、感動とか若干半減です)
そこはかとなく中世の古城のような雰囲気ですね。といっても、明り取りは蝋燭ではなく魔法っぽい淡い黄色の光の玉なんですが。なんというファンタジー。これぞRPG・・・!私わくわくしてきたです・・・!
「若芽さんは?」
「若さんは隣の部屋で柳ちゃんと話すって言ってたよ。たぶん入ってもいいんじゃないかな?」
「一応メッセージで確認ぐらいとってや・・・いやいいや、俺が確認とるわ・・・シタラはリオさんに砦倉庫の場所おしえてやってくれ。手持ち何にも無いんだと」
「はいよ・・・って、え、手持ちなしってどゆこと?ていうか素手ってことは装備とかも無かったの?」
いや、そんな不思議そうな目でみないでください。わくわくしていた気持ちが一気に沈んだじゃないですか。
ていうか皆さんこちらに来たとき、フル装備アイテム完備だったんですかもしかして。
私だけですか、この解せない初期装備は。
「・・・右手武器、筆入れでした」
「・・・なにそれイジメ?」
イジメです。たぶん。
***
私が倉庫に案内されて倉庫から無事にアイテムを引っ張り出した(装備とアイテムはエンドレスキーアイテムを含めて何故かすべてギルド倉庫の中に入ってました。とてもご都合主義です。そこはかとない作為を感じますが、ないと困るのでとりあえず「こんなの絶対おかしいよ!」的な感情は胸のうちにしまいました。そして、とてもすごく口惜しいのですが、所持金は何処を漁っても見当たりませんでした。どういうことですか。やっぱりイジメなんですか・・・私のこつこつ溜めた約400000000Gを返して)後、私を含む古参メンバー全員で集まって、話し合いをしました。
議題は、この世界について。
すごく漠然としているかもしれませんが、これは今後とても重要になってくる案件だとおもうのです。
皆さんの話ではネットをしていて、何らかのアンケートがあり、気まぐれでそれに答えたらこの世界に飛ばされた、ということでした。その際に答えた内容は、やはり件のMMORPGの話が主だったようです。
この場にいる全員、このようなストーリーの小説やら漫画を読んだことがありましたので、その内容なども交えた雑談もはさみ(でもデスゲームじゃなくてよかったよね。あ・・・でもPKできるかもしれないし、死んだら甦らない可能性もあるのか。この世界だと。とはシタラさん談)結論。
「現状、情報少なすぎじゃね」
ですよねー。
「情報集めないことには、どうにも動けないよね。レベル上限が249ってわかってて、ヒットポイント0
になっても自動的にセーブポイントへヒットポイント1に回復して戻る、いつものゲームの世界ならともかく、それの確証がないんじゃ狩りに行くのもちょっと無謀だし」
情報の無いままいつもの狩場へ行って、うっかり死んでそのまま甦らないとかもありえますからね。
「MAPだって知らないエリアがわんさかあンだよね。一応モンスターは似てるのばっかりだったけど。
それだって似てるだけで全部同じってわけじゃなかったし」
柳双さんはスキル【気配消失】を使って周囲のエリアを散策してきたらしいです。行動力はいつもトップクラスですよね本当に。それが時々火種になるんですけれど。でも今回のことに関してはグッジョブです。
「リオさんがいたっていう"イルラインの深森"も俺の記憶にゃないわ」
「やっぱりですか。私も大抵のフィールドMAPは頭に入れてるんですけど、全然わからなかったので・・・」
迷子になって精神的にアウトでした。初顔合わせの男性の目の前で大泣きだなんて失態です。黒歴史です。ぐぬぬ。
唯一救いだったのはモンスターのレベルが案外に低かったということでしょうか。
恐らくレベル10にも満たないと思います。
「街の様子はどうなんです?若芽さん」
「それはまた明日から。一応様子を見る限りおおむねいつものゲーム内の"中世っぽい街並"だった。ひとつ違うとすれば"たくさんの人がいた"ことかな」
「・・・ノンプレイキャラクター(NPC)?」
「いや、恐らくは通常の人間・・・"この世界の住人"かな」
「根拠は?」
「しゃべった感じとか、街の生活観とかいろいろ」
「ちなみに"私達(ギルド天庭)"は彼らにとってどういう立場の人間でした?」
「普通に"冒険者"・・・あ、砦を持っているから"普通の冒険者"より格上という認識だったかな」
「ふむ・・・」
若芽さんは「あまり有力な情報でなくてごめん」と最後に付け加えて、へろりと困ったように笑いました。いやいや、結構それ有力で重要な情報ですよ。というか、やっぱりいろいろとごちゃ混ぜになった世界のような気がします。
あの声の主も気になるところではありますが、まあそれはたぶん、きっとまだ考えなくても良い存在なのでしょう。というか、やらなきゃいけないことが多すぎるので不確かな存在のことはぶっちゃけ忘れたいです。面倒なので。
「あと気になるのは、リオちゃんのクラスメイトたちだけど・・・何人いたの?」
「ええと、確か私を含めて38だったはずですよ」
「うわぁ・・・40人近いパンピーさんが紛れ込んでるってこと?」
「いや、全員が全員一般人ってわけじゃないと思いますよ。他のゲームをやっていて、そのジョブとレベルを引き継いだ人もいるでしょうし・・・」
まあそれがどういうゲームだったのかは、さておいて・・・。(そしてどういう影響をこの世界に及ぼしているかも、とりあえずおいておくことにして)
「そうだね。俺らはいつものゲームでは高域プレイヤーだったけど、"この世界"でそれは通用しないと思っといたほうが懸命だとおもう。リオさんの話を聞く限りではだいぶごちゃ混ぜになってるようだし」
「ですね。それに若芽さんたちみたいに、気まぐれでネットアンケートに答えた方も少なからずいるでしょうから・・・」
「つまるところ、過信は身を滅ぼす、ってことでいンじゃねーかな」
にへらと笑った柳双さんですが、なんていうか顔に似合わずまともなこといいますよね。
見た目コンビニの前でたむろしてそうな茶髪のオニーチャンなのに。ちなみにフツメンです。
「まあじゃあ、今後の方向性だけど・・・参謀、意見まとめてくれる?」
若芽さんはそういって私をじっと見つめてきました。・・・って、私また参謀なんですか。この前のギルド攻城戦もその前の攻城戦もその前もその前もその前もその前も私でしたよね。ていうか私が一番年下で一番レベルも下なんですけど・・・一番年上で一番レベルも高くてさらに一応ギルドの最高権力者である貴方が指示を出したほうが自然なんじゃないですか。という不満たらたらな眼で見つめ返したんですが彼はにこにこと人のよさそうな笑みを返してくるだけです。くそう・・・32歳会社員(中間管理職)め。
「・・・現状ではとても情報が足りません。ので、柳双さんには引き続き周辺フィールドの調査を無理の無い範囲でお願いして、シタラさんとユウさんもできる範囲で情報収集をお願いします。【ゲート】については私は今のところ何らかの副作用もありませんので、一応使っても平気だとは思います。何か不具合があったら即効でお知らせしますので、今のところは惜しみなく使ってください。若芽さんはとりあえず明日私を街へ連れて行ってください。現地調査します・・・ってカンジでよろしいですか?」
「うん、現状それが一番よさそうだ。皆もいいよね?」
みんなにっこりしながら頷いてくれました。その笑顔にとてもすごく裏を感じるのは私だけでしょうか。
いつも返事だけはいいんですよね。返事だけは。
あくまでも王道(おう・・・どう・・・?)を貫くスタンス。序章はこれにて終了です。




