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カオスガーデン~世界がカオス過ぎてついていけない~  作者: 三崎鈴希
序章 誰ですか、こんなカオスな世界を造ったの
2/5

初期装備は、筆入れのようです

ステータス・所持スキルなどを本文中に載せています。

さて、件の仮称・目上の人(神だとかなんだとかはわからないので、仮称・目上の人で十分だと思います)が多大なるヒントをくれたので、実験してみようと思います。

ああ、元の世界に帰る方法は、考えることを早々に放棄しました。最後の宣言を聞く限り、早々元の世界へ帰してくれるだなんてないとおもったからです。まったく、声のカンジからしていい年した大人のはずなのに、言ってることもやってることも子供くさくてかないません。


話がそれました、とりあえず、実験です。


先ほどの仮称・目上の人の話を聞く限り、私には私が贔屓にしている例のMMORPGの力が使えそうなのでステータスを確認しようとおもいます。というか、確認できるかどうかを確かめたいとおもいます。

私がひいきにしているMMORPGは、ステータスの振り分けも自由にカスタマイズできる(再振り分けは課金制のアイテムがなければできない仕様なので、よくよくなんちゃらペディアさんにはお世話になっています)のでもしステータス画面やらアイテム画面やらが開け、なおかつ私がつかっていたキャラクターのステータスが引き継がれていたのならたぶんきっと、とてもすごく今後が楽です。

強くてニューゲームってやつです。(自慢ではないですが、私は一応高レベルプレイヤーですので)


とりあえずは、王道にのっとって右手をかざしてみます。

小説やら漫画やらではほら、右手をかざしたりスイングさせてたりするじゃないですか。

あれはVRMMORPGという未来型創作ゲームでしたけれども。


ヴンッという幾分パソコンを立ち上げるときに近い音が小さく聞こえ、透過度の低い、そこはかとなく近未来的な映像のようなものが空中に出現しました。・・・本当にウィンドウ開いちゃいましたね。

うわぁ王道、と若干生ぬるい視線を目の前に現れたウィンドウに向けてみましたが、いやいや、今はそんな余裕なんてないのです。いつまたあの野鳥(仮)みたいなモノが襲ってくるかわからないんですから。

とりあえず上から下まで確認ですね。


名前:小林理緒リオ

レベル:198

性別:女(人)

所属ギルド:天庭

職業:露店商(鍛冶)

頭部:ヘアピン

肩 :

右手:筆入れ

左手:

身体:学生服

足 :上履き

アクセサリー:

アクセサリー:

所持金:

持ち物:


小さくガッツポーズした私は悪くないはずです。レベルも職業も私のキャラクターのものをちゃんと引き継いでました。

強くてニューゲーム、ありだとおもいます。ていうか、武器がない(武器欄に筆入れがあって絶望した)この状況では、すごくありがたいとおもいます。

・・・いや、でも近年見かける小説やらだと、もしかしてこのレベルはこの世界じゃ普通、とか?

それはなんかヤだなあ・・・一応普通の女子高生なんですよ。どこかに補正がないと恐らくモンスターやら魔物やらが蔓延っているであろうこの世界で生き残れる気がしません。しかも一人だし。ぼっちだし。

あ、と・・・まだ下にスクロールできますね。どうやらスキルのようですが・・・私のひいきにしていたMMORPGですと別のウィンドウで出さなければならない筈なんですが、一体化しちゃってますね。スクロールバーを見る限りだいぶ下までありそうです。仕様なんでしょうか。


スキル:武器研究10

    武器精錬10

    鉱石発見5

    鉄精錬10

    リハルコ精錬10

    精石精錬10

    防具精錬5

    自動回収10

    攻撃向上10

    武器速度向上10

    露店設置9    

    

スキルもそのままですね。カンストしているのでこれ以上はあがりません(課金アイテムがあれば別ですけど)

・・・あ、でもこの世界と件のMMORPGじゃぁ仕様が違う可能性もありえるんでしたね。

そこは要検証しなければ。


ステータス:筋力*99

      速度*71

      命中率*20

      魔知力*30

      運*20

      魅力*0


うん、ステータスも引き継いでますね。こらそこ、脳筋とかいわないで。おねがいだから。

これはウィキなんとかとギルドメンバーと相談した結果の、一番私に合いそうなステータスの振り分けだったんですよ。だって私基本的に一般の狩りはソロプレイか2人パーティしかしませんでしたし。

命中率と運がほぼ同等じゃないと武器精錬の成功率がさがりますし。魔知力がある程度無いと連続して武器が作れませんし。

武器のない武器露店なんて鼻で笑われてしまいますよ。

というか、魅力なんてステータスはあのMMORPGには無かったはずなんですけど・・・。

やはり色々とごちゃ混ぜになった世界ですし、同じステータスだからといって喜ぶのは早いみたいですね。これも要検証です。

さて、まだスクロールバーが下に下がるんですが・・・。


MAP:イルラインの深森


MAP機能発見です。自分を中心とした半径500メートル程度の地図が見れるようです。東西南北も書いてありますしこれはいい機能ですね。モンスター感知能力とかは付いてないようなので「やせい の まもの が とびだした!」方式のようです。


攻略人数:0

攻略人物:


oh...。これはあれでしょうか。例の恋愛シミュレーション的なヤツでしょうか。マジですか。

本気でいってんですかあの仮称・目上の人。


討伐数 :0

討伐MO:


これはたぶんモンスターの討伐数とかかな?

さっきの攻略人物とかの欄を見る限りでは討伐MOの欄にはモンスター名でも入るんでしょうか?

あー、あれですかね、倒したモンスターの名前を集める的なやつでしょうか。


攻略砦 :1

攻略砦名:ラクレスV1


砦・・・攻略したことになってますけど。そんな大層な物攻略した覚えなんて・・・あ。もしかしてギルド攻城戦時に勝ち取った砦のことでしょうか。

いや、まあそれって件のMMORPGをプレイしてた時の話なんですけれど。

私の所属するギルドはそこそこ高域プレイヤーがそろっていたので、ちょこちょこ攻城戦(個人ギルド同士の城の取り合い合戦みたいなイベントで、1ヶ月に1回あります。城の数は5カ国に各5つずつ25城あって、それを数十のギルドで戦いながら取り合います。要は小規模な戦争みたいなもんですかね?同盟やらも組めたりするので小規模ギルド同士で集まって参加するなんてしているところも在りました。報酬は城への住み込み(常駐宿不要)・専属倉庫・専用訓練場ダンジョン使用許可。攻撃不可領域からの直通ダンジョンはこの城しかありませんでしたので、大変な人気でした)に参加してまして、運よく先日、1つ城を勝ち取ったんですよね。

いやあれは壮絶な指示合戦でした。終わった瞬間、私を含めた全員音声チャットでため息ついてましたもの、疲れたって。


閑話休題。


今後どうするか、ですが。

教室に戻ってもやれることなんてありませんし(というか、若干教室への帰り道がわかりません)この攻略したということになっている「ラクレスV1」という砦に行ってみようかとおもいます。

行き方は今のところ不明(帰還アイテムがあれば即座だったんですが、如何せん手荷物は筆入れ1つです)なので適当にこの森を抜けるところからはじめたいとおもいます。武器は筆入れ1つですが。


・・・生きて抜けられることを祈るのみです。







***








結論から言います。強くてニューゲームでした。

でてくるモンスターにビビって逃げていたのは最初のうちだけで、というか、逃げてるだけじゃ埒が明かないと自分に渇を入れてとりあえず筆入れをスカートのゴムで挟んでから挑みました。

素手ぐーぱんで。

いやだって、手ごろの武器なんてありませんでしたし。木の棒とかどうかなあとおもったんですけど、謎の虫がびっしり張り付いているのを見て装備するのを諦めました。

虫を触るぐらいなら生肉に手を突っ込むほうがまだましです。

そんなわけでエンカウントするモンスター(とか襲ってくる野生動物)をとりあえず殴りました。


モンスターは吹っ飛びました。うそん。


これは、あれです。私ただの女子高校生、というフレーズがすごく胡散臭くなる感じの・・・いえ、やめましょう。

考えたら負けな気がします。

ちなみにスキルについてですが、私は攻撃用のアクティブスキル(手動で対象を選択するスキル。回復魔法とか攻撃魔法とかです)を持ち合わせていないので、派手な魔法とかは使えないのです。

いや、だって露店商人ですし。鍛冶師ですし。モンスターなんざ素手で、とか、レベルを上げて物理で殴ればいい、とかそんな感じです。

いや、本当は槌か斧が片手剣が欲しいところですけれど。(他のモノも作れますが、たぶん職業制限に引っかかって扱えないとおもうので。いや、もしかしたらこの世界ではそんな制限存在しないのかもしれませんが。これも要検証ですね。)

さすがに筋力ステータス補正なし(素手(ぐーぱん))ではこの先思いやられます。


ただ、武器を作るにしても肝心のアイテムが無いんですよ。


何かを精錬するのに必要なキーアイテム"魔法熔炉"も、武器を精錬するのに必要なキーアイテム"鍛冶マスターの槌"もギルド倉庫にいれてあるのです。ギルド倉庫を開けるためにはどこかの街(村ではなく)に出なければならないんですけれど、この世界でもそれが開けるのか謎ですし、一応今現在の目的地である砦「ラクレスV1」の専用倉庫からも直結できるはずなんですが、それもできるのか不明ですし、というか「ラクレスV1」にたどり着けるのかどうかも現状ではわかりません。

倉庫が開けてもアイテムが空っぽ、という事態だってありえます。

もし空っぽだったなら、商人クラン(いわゆる商人になる為の転職場みたいなところです。ギルドとはまた別の組織ですね)に赴いて"魔法熔炉"を購入しなければいけないし、"鍛冶マスターの槌"は鍛冶クランで購入しなければ。いずれにしてもお金が入用になってしまいますが、所持金なんてありませんよ。うぐぐ。


ちなみにお金の入手についてですが(件のMMORPGでもそうでしたが)モンスターを倒したらお金が入手できる、というシステムではなく、モンスターから入手できる素材を売却する方式です。ついでにいうと件のMMOでは自動的にモンスターが消滅後、そこにアイテムが出現というものでしたが、この世界では"解体"をして"剥ぎ取り"をしないといけないようです。

ただ、私の場合スキル"自動回収10"があるので勝手に手元にアイテムが出現するのですが。

この収集物はウィンドウを開くとウィンドウに仕舞われるようです。ウィンドウを開かなければずっと手に持っていることになるようです。


「・・・というか、いい加減森から出たいんですけど」


私の小さなぼやきは、木々のざわめきにかき消されてしまいました。

数字で一応表しましたが、とりあえず彼女は知的に見せかけた脳筋ちゃんという認識でいて頂ければ幸いです。スキルの上限レベル(MAX)は10です。(彼女の知ってるMMORPGの世界観による)

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