↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
1/11

1-1 死にそうなおばあちゃん

挿絵(By みてみん)

(6月のワンシーン。キャラクターのイメージ画像用のイラストです)


GM:第2話を開始します。自分のキャラクターの自己紹介をして下さい。私はGMです。


ベラ:私はベラ。筋力が普通より高いエルフ育ちのハーフエルフで、124歳の女の子です。今回までにシルバーアローを買いました。コントロールスピリットで、マントの中に風の精霊シルフを使役しています。


シター:自分はシターで30歳の盗賊でございます。


ヴロン:ヴロン。マイリーの神官戦士。ドワーフ。高品質のメイスを購入した。


GM:オッケーです。あなたたちは1話目の冒険が終わって、グリーンレストの街に約1ヶ月の滞在をしていました。本日は7月1日。いま申告してもらった高品質な武器や銀の矢を武器屋に買いに行った帰りです。


シター:なんも買ってない(笑)


GM:広場のあたりをみんなで歩いていると、奥の方から見知った顔が歩いてくるのが見えます。マーファの最高司祭のエイラおばあちゃんです。


ベラ:ああ、エイラさん。


GM:そのエイラおばあちゃんが、7月の暑さのせいなのか、フラフラとよろめきながら倒れそうになるんだけれども、誰か助ける人いる?


ベラ:あ、助けに行きます。


ヴロン:お助けをする。


GM:冒険者レベル+敏捷度ボーナスで10以上がでたら、倒れる前に助けられます。


ベラ:(ころころ)12!


ヴロン:(ころころ)13!


GM:エイラ様が倒れる直前に、ベラとヴロンが両脇を抱えて倒れるのをふせいだよ。


ベラ:「大丈夫ですか!?」


エイラ(GM):「あら…あなたたち、すまないねえ。また助けられたわね。ありがとう」

と、二人に対して丁寧に頭をペコーと垂れてくれる…んだけれども、エイラ様は、何か表情が暗いというか疲れているように見えるというか、違和感を感じるね。


挿絵(By みてみん)


ベラ:忙しいのかも?


GM:記憶術がある人は、前に比べてなんか違うところがわかるかも。


ヴロン:年をとったか?


シター:何が違うのか…(ころころ)10。


GM:コカトリス&キマイラ事件の村に行った時に、エイラ様が首からチェーンでぶら下げていたネックレス状の指輪がなくなっているな、と思ったね。


ヴロン:あれだろ? マジックアイテム。指輪の魔力で若さを保ってたとか。


シター:それがないとどんどん老けていっちゃうとか?


エイラ(GM):「ああ、ごめんなさい。あなたたち。申し訳ないわ。助かったわ」

と、言いながらペコリとお辞儀をして、またフラフラフラ……君たちにはエイラ様が一生懸命、地面に踏ん張った状態のまま、マーファ神殿の方に歩いて行くように見えるね。


ヴロン:途中で倒れそうだな。


ベラ:マーファ神殿まで送ってく!


シター:ありじゃないかな。


ヴロン:まあ、一応ヴロンはプリースト(司祭)だからね。一緒に送ろう。


GM:シターはどうする?


シター:じゃあ自分は先に帰って飯の用意しておくっす。


ベラ:ごはんの用意、ありがとー!


GM:じゃあ、先に帰ったシターの方から話を進めるよ。こっちが正規のルートなので。


シター:多分、冒険の依頼がくるんだろうな……。


GM:シターは酔いどれ羊亭に帰ってきました。1ヶ月も暮らしていると宿に戻った後の動きもパターン化されてきていて、いつも通り依頼用の掲示板を見てみると、久しぶりに依頼が貼り出されてるのが目に入る。


シター:どれくらいの難易度で、どれくらいの報酬の依頼……?


GM:依頼主は魔術師ギルドからだね。


シター:魔術師ギルドか・・・。


GM:『南方の村で、病気が発生した。その病気の調査をする為の、調査員の護衛をしてほしい』という依頼だね。移動用の乗り物や食事等の必要経費は報酬とは別途支給される。報酬はパーティー全体で1万ガメル。


シター:病気!? いやだ、行きたくない。行きたくないけど、仕事はこれしかない。


(ここにはいないヴロン):1万ガメルっておぃ。すごい大金じゃないか。


(ここにはいないベラ):お金無いー。お金欲しい! すごい。


GM:依頼主の名前は魔術師ギルドの「ルイン」って書いてあるね。とりあえずそこらへんまでで置いといて。じゃあ神殿側に行きましょうか。


ベラ:はーい。


GM:マーファ神殿へ到着したよ。道中でエイラ様はかなりフラついている。熱中症なのかもしれないね。


ベラ:うち、水袋に水入れてあるよ。水あげる。


エイラ(GM):「本当に申し訳ないねえ、ありがとう、ありがとう」

水を一口飲んだエイラ様は、ベラとヴロンに何度も感謝の言葉を伝えながら、神殿の中に入って行った。エイラ様と入れ替わりで、マーファ神殿から見知った人が出てきたよ。


ベラ:ああ、あの子か。リナ。


リナ(GM):「あああ! あなたたち探したんですよ!」


ヴロン:「え、どうしたんじゃい」


リナ(GM):「相談したいことがありまして…えーと、ここではなんですから、あの、皆さんのいる酔いどれ羊亭の方に行って話をしてもいいですか?」


ベラ:「いいですよ!」


ヴロン:「もちろんだ」 …なんだろう、なんか依頼でもあるのか?


リナ(GM):「ええ、実は……」

リナが話そうとした瞬間、夏の入道雲から雨がドバーッと降ってくる。急がないと濡れるんだけれど…急ぐ? それとも、濡れながら帰る?


ヴロン:マントを羽織っていていいですか。


GM:マントは羽織っていていいでしょうね。


ベラ:あ、マントかぁ。うちも羽織る!


GM:リナは特に雨具とか何も用意しないんでビショ濡れになっていくよ。


ベラ:あ、じゃあうちの貸してあげるよ。


ヴロン:マント?


ベラ:うん。


ヴロン:マント1個しかないでしょ。


ベラ:うん。


ヴロン:あ、ベラが濡れるのか?


ベラ:うん。


GM:そんなやり取りを見せられたら、NPCの心だって動くわ。そりゃ。リナさんは近くの露店で傘を3人分買って君たちに渡してくるよ。


挿絵(By みてみん)


ベラ:「ありがとうございまーす!」


リナ(GM):「いえ、むしろ気をつかってくれてありがとうございます!」


ヴロン:雨までGMの想定通りなのやらなにやら。


GM:雨はそうだが、こんな展開になるなんて知らんよ。テストプレイでは発生していない状況になっているし、いつもこのパーティーは予想通りの行動をしないから、楽しいw


ヴロン:この傘がキーアイテムになるぞw


ベラ:そんなバナナ(笑)


GM:傘を買ったので、君たちはゆっくりと歩いて帰ってこれらるね。リナは雨の中、歩きながら「実はお願いしたいことがあって……」


ヴロン:話を聞くが、大まかな概要だけしてもらっていい? ここで即答して受けますとかなると、シターが困るだろうから。


リナ(GM):「実は、エイラ様の…あの……大切な指輪を失くしてしまって、それを一緒に見つけてほしいんです」


ヴロン:え、ちょっと待ってw お前が失くしたんか! ドジっ子属性か(笑)


GM:要望通り要約します。エイラ様は、1年に1度、6月の中旬にグリーンレストの街から南東の方にある湖畔に行き、祈りを捧げているそうな。誰に対して何の祈りなのかは、リナも知らない。


ヴロン:怪しいなぁ。


GM:湖畔には木製の桟橋があり、その先端で祈りを捧げているのだけれど、桟橋でよろめいたリナが、水中に落ちそうになったところをエイラ様が助けようとして手をスッと伸ばした。


ベラ:うんうん。


GM:リナも手を伸ばして…間違えてチェーンを掴んでしまって、そのままチェーンをブチ。リナは湖畔に落ちるし指輪も湖畔に落ちるし。


ベラ:水の精霊に聞いたら指輪の場所わからないかなぁ。


GM:それから「申し訳ない、ごめんなさい、ごめんなさい」って何度も謝った。エイラ様はすごくいい人なので「いいえ、大丈夫よ。ずっとそのまま持っていても仕方なかったし、これで踏ん切りもついたわ」みたいな感じで言ってきていて…


ヴロン:そんなん、絶対に大事なもんやん。


GM:その日から、目に見えてエイラ様が落ち込んでいって……。これはマズいと思ったリナさんは、歩いてかなりの時間が掛かる場所にある湖畔へ、毎日行って、しばらく探して、でもダメ、見つからない。帰ってきてを繰り返して……。


ベラ:探すって湖畔に潜るの?


ヴロン:これ、湖畔に落ちた指輪、見つからんよ。


リナ(GM):「ずっと見つからなかったのですが、最近になって湖畔に『変な奴』が現れて、彼が『指輪を持ってる』って言うんですよ!」 …という所で、酔いどれ羊亭に到着したよ。


ヴロン: そこで話を区切るのかよ!! 変な奴ってなんだよ!!!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。