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第 45 話 久しぶりの……2

 ギルマス達に始めて会った時のレベル、どの位にしていたっけか?


 最近はギルドカードやステータスを提示することもほとんどなかったので、いくつ位に偽装をするか考えた。


 ギルマスや兄貴達と顔を会わせることを避けながら、それなりにネルケと一緒に最低ランクの依頼なんかは受けてきた。


 それから……今回の勇者のレベリングを兼ねたこの国までの旅程の間、昼間は勇者達が、そして夜は態々結界から外れたところに追いやられた事を利用して、俺がレベリングをこそっと行っていたりしたのだ。


 攻撃魔法についてはスキルの剥奪を使ってではないと手に入れることが難しいから、簡単な依頼しか受けることができなかったグラオザームでは、中々ゲットできなかったが、今回はやりたい放題できるからね、野営地から距離を取れば。


 勇者や俺も討伐を行っていた王城裏の演習場には、それ程強い魔獣は現れない、なんといっても王都に張られた結界の中であるしね。ラビットかスライムかせいぜいハウンド系くらいしか出てこないから、数をこなしてもレベルは早々上がらない。


 どのファンタジー小説でも人型の魔物の最下位に位置する、テンプレ、ゴブリンはこの世界でもその地位は変わらず存在しているが、種族の保存の法則もテンプレ通りで、人間族が生活している範囲とそう遠くない所に群れはあるので、町や村から外に出ればそれなりに対面することは避けることができない生き物だ。


 強さもお馴染みの強さで、普通の村人であっても、準備さえしていれば同数の敵であれば倒すこともそう難しくない生き物だ。ただ人型の生き物を殺すことに対する忌避感が無ければであるが。


 俺も、そのことが一番気がかりで、生まれてから今まで育まれてきた根幹とも言える道徳観が、人間と似た形の生き物を殺すという事を躊躇うのかどうか。そして、殺せたとしてもその後にトラウマを生じさせずに生活ができるのかどうかという事に、全く悩まなかったというとそのような事はなく……。


 でも、行ってみたら全く悩んでいた事が馬鹿らしく、蚊を殺す事と同じくらい心に疼痛を感じる事がなかった。後でその事に気付いて驚いた。


 彼らもきっとゴブリンに遭遇したと思われる地域を通り過ぎた後も、そうそれ以前と態度が変わったようには見られなかったから、俺とそう変わらずこのファンタジー世界に来た時の命題の一つはクリアしたのだろう。これも異世界転移補正かもしれないが。


 遠目に彼らのレベルを盗み見た時のレベルは5、初期値の3倍くらいのHPやMPだった。


 こちらの人々のHPやMPは初期値つまりレベル1(生まれた時)の数値にそのレベルを掛けた数に近いものになるようだ。何もしなければ生活する上で積み重ねられていく経験値と年月つまり年齢で少しずつ数値があがっていくみたいで、それに魔獣を倒したりする事で得られる数値が足されてそれぞれのステータスが形作られていくのがわかった。


 だから、生まれた時の数値が1なのかそれとも2であるのかはそれからのレベルを決めていく上で非常に大きな差として存在していくものなのだ。特にMPの方はHPよりも数値を上げていく事は難しいらしく、その劣性遺伝を優性遺伝にするがごとく家系を重視する事が、貴族や王族というと身分差を生む根本なのかもしれない。


 そんな事が強さを決めるこの世界で、初期値が50だったり100だったりする、上位異世界からの召喚者は何が何でもその手に入れたいと思うのが当たり前なのかもしれない。


 その点から言えば、俺の偽装した初期値もそう目劣りするものでもなかったと思うのだが……(その時はこの世界のステータス値なんて知らなくて、目の前の勇者達しか目安にする数値がなかったのが痛かったな……)


 俺の場合は勇者達と比べればしょぼいものだし、スキルも奴らが求める攻撃的なものは持ってなかったしね。


 今彼らの(勇者達)レベルは5、HPなどの数値は初期値の5倍……ではなくて何故か伸び悩んでいるのか?3倍。この辺りはこの世界の理との関連なのか、女神の力の無さなのか。


 俺のレベルも5。ステータス値は順調に?5倍。スキル剥奪も数をこなせば強奪に!って感じで大量ゲットに成功したし、持っていたスキル達も総じてレベルがMAXになっていたり。俺のアイテムBOX自体、青い狸のポケットとそう変わらないような形式に成長しちゃっている感じが否めません。


 ギルマスの鑑定を弾くこともできるけど、そうするとギルマスよりもステイタスが上であることがばれてしまうからなぁ、鑑定だけでも。……なんだか考えるのも面倒臭くなちゃったから、一番初めにこの国で覗かれた時に偽装した数値のレベル部分だけを少し成長させた数値に上げて表示しよう。レベル10位にしておけばそう珍しい数値でもなくなるかな……。それと種族や称号もギルド用にしておかないとね……。


【 名前 ワタル アマミ 】

【 レベル Lv.10 】

【 年齢 17 】

【 HP 50 】

【 MP 100 】

【 種族 人間 】

【 魔法 空間魔法魔法適正 】

【 ユニークスキル アイテムBOX Lv.2 】

【 スキル 鑑定Lv.3 】


 こんなものだったかな?何も全部馬鹿正直に表示する義務もないし、そもそもスキルについての表示義務はないはずだから、このくらいを表しておけばギルマスも納得するかな。殿下に態々伝えることもないだろうし。


 この準備を一瞬で済ませると、俺は殿下の伝令係として、緑色の明るく輝く目印がある場所近くに転移した。









今回は少し短めですが何とか投稿できました。

京都はとても寒かったです。行くところ行くところ同じ目的のお嬢様が沢山いらっしゃいました……。

有名所には殆ど行かなかったな……。疲れた……。

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