第486話 勝手に正ヒロイン
『勇星十字団』の朝は早い。アストリア最強を自負するクランメンバーは総じて意識が高い。
朝練など当たり前。限られた時間を少しでも多く有効活用するため、誰もが早朝から各々の活動に勤しんでいる。
メンバーの多くが上流階級という出自というのもあるが、彼らには単純に家事労働になど勤しむ時間など無い。そんな事に時間を使うくらいなら、金を払う方が万倍有意義というもの。
故に、クランハウスの食堂は朝から大いに賑わっている。ここで手早く朝食を済ませてしまうのが、クランでは主流であった。
「あれっ、蒼真くんはー?」
「なんだ、ミナミもソーマを見てないのか」
特に示し合わせることもなく、朝の食堂で顔を合わせたのは夏川美波とフレイアの二人。いつもなら蒼真悠斗もこの時間で、大体はどちらかとすでに一緒になっているはずだ。
「じゃあ今日は涼子ちゃんのとこで魔法の練習かも」
「いいえ、悠斗君は私のところへも来ていないわよ」
そこで委員長こと如月涼子もやって来る。
『盗賊』の美波、『聖騎士』のフレイア、『氷魔術師』の涼子、それぞれ朝の鍛錬は異なるが、万能の力を持つ『勇者』たる悠斗は、彼女達の活動にも顔を出すのが日課であった。
しかし、今朝に限って誰の下にも訪れていないとなれば、
「昨日の夜はアレン君と飲んでいたらしいわ」
「まったく、あのナンパ王子とつるむなど……けしからんな」
「にはは、たまにはいいんじゃないかなぁ。男同士の友情って感じで」
「確かに、悠斗君だって男友達の方が話しやすいコトもあるでしょうから」
「あんなヤツに話すくらいなら、私が酒など幾らでも付き合ってやるというのに」
あからさまに口を尖らせてそんな文句を言うフレイアを、涼子と美波が微笑ましい眼差しで眺めていた、そんな時であった。
「――――みんな、聞いてくれっ!」
バァン! と食堂の扉が開かれると同時に、大声が響き渡る。
うるせぇ、朝っぱらから誰だよ――――なんて文句は、声の主へ視線を向けた瞬間に雲散霧消した。
「はっ……?」
間の抜けたような声が、フレイアから、いいや、食堂にいたクランメンバーの大半から漏れる。それほど、彼らの見た光景はあっけにとられるようなモノだった。
そこにいたのは、『勇者』蒼真悠斗。
その勇者は、つい今しがた悪の魔王を倒してお姫様を救い出してきた、とでも言わんばかりの雰囲気で、一人の小さな少女を抱えていたのだ。
「うわっ、ちょっと、あの子って……」
「そ、そんな、嘘でしょ……」
だが涼子と美波の両名だけは、その少女の容姿を目にした衝撃で呆然としてしまっていた。
「俺は、運命の女性と出会った」
今時、恋愛モノの舞台でも聞かないような臭い台詞が飛び出た。
だがしかし、そう言い放つ悠斗は真剣そのもの。何なら体中から勇者のオーラが迸り、淡く蒼白に輝いているほど。誰も悠斗を笑うことは出来なかった。
「突然のことで申し訳ないが、皆にはこの場を借りて紹介したい」
そんな宣言をしたところで、悠斗は文字通りのお姫様抱っこをしていた少女を下ろす。
目に眩しいほどのピンクブロンドの長い髪を、ツインテールでくくった愛らしい少女だ。その褐色肌はディアナ人であることを示しており、彼女が身に纏うやけに露出の多い純白の法衣のような衣装は、娼館では定番のコスプレであることを一部の男達は理解した。
そう、つまりこの勇者様は――――娼館でディアナ人の性奴隷を買って、運命の女性と公言しているのだ。
「彼女の名はレイナ。娼館『エスメラルダ』で俺が身請けをした。すでに彼女は自由の身だ」
「みんなぁー、よろしくねぇ! ユーくんのカノジョの、レイナだよぉ!!」
うわぁ……と、誰もが思った。男も女も。
まさか、ここまであからさまに女に引っかかる奴がいようとは。そんな感想以外、出て来るはずも無い。
真剣なのは悠斗だけで、運命の女性ことレイナは、状況を分かっているのかいないのか、ただニコニコ笑顔でドン引きしているメンバー達へ愛想を振りまいていた。
「おいっ、ソーマ! なんだそのふざけた女はっ!!」
クランメンバー一同、どう反応すべきか困惑しきりな空気の中で、最初に声を上げたのはフレイアであった。
言いがかりのような文句であるが、大半の者はよく言ってくれたと思う。本当に何なんだ、と。
「きゃあっ、ユーくん、怖ぁーい!」
「フレイア、そんな大声を出さないでくれ。レイナが怖がっているだろう」
「何を腑抜けたコトを!? ソーマ、お前は自分が何をやっているのか分かっているのかっ!」
「勿論だ。俺は心から愛すべき女性と出会った。だが彼女は娼館に売られた奴隷という立場に縛られていた……レイナを解放しない理由が、どこにある」
「お前はっ……お前は騙されているんだ! お人よしも大概にしろ、よりによってディアナ女なんぞに、骨抜きにされおって!」
「いいや、フレイア、それは違う。俺はディアナ人だとか奴隷だとかは一切関係なく、レイナだから愛しているんだ」
「ふざけるなっ、ワケが分からんぞ!」
「フレイア、ちょっと落ち着きなさい」
いよいよ剣を抜くのでは、というほど激高するフレイアを止めに入ったのは、やはり委員長であった。
「くっ、止めるなリョーコ!」
「悠斗君が、そのレイナ……さん、を特別扱いするには、理由があるのよ」
「なんだと」
「待ってくれ、委員長、それは――――」
「ここは素直に打ち明けるのが、フレイアに対する誠意というものよ。悠斗君だって、本当に全く関係無い、とは言い切れないでしょう」
眼鏡の奥に輝く真剣な眼差しに、悠斗は参った、と言いたげに溜息を吐いた。
「フレイア、この子は俺が助けられなかった、幼馴染の女の子に瓜二つなんだ」
「どういう、ことだ……」
「私達は、大迷宮を攻略してシグルーンまで脱出してきたの。悠斗君と美波と私、たった三人だけで」
「なら、その幼馴染というのは」
「死んだよ。俺は間に合わなかった。ただ彼女の死に様を、俺は目の前で見ていることしか、できなかったんだ」
「そんな、ソーマ……しかし、だからといって、その女は」
「分かっているさ、そんなことは。でも俺は、とても見捨てることなんてできない――――今度こそレイナを、俺がこの手で守るんだ」
流石のフレイアも、死に分かれた幼馴染と瓜二つという事情を聞かされれば、もう頭ごなしに否定はできない。
たとえこのレイナという少女が、都合よく勇者に取り入っているだけなのだとしても……フレイアはすでに、蒼真悠斗という男の性格を知っている。悠斗なら、たとえ自分が利用されていると分かっていたとしても、見捨てることは出来ないだろうと。
「いやぁ、ホントに綾瀬さんソックリだねぇ」
「ええ、髪を染めて日焼けしたら、そのままよね」
「レイナ、そんなに似てるんですかぁー?」
「うんうん、似てる似てる。雰囲気とかもバッチリだよ」
「むぅー、ユーくんには、ホントのレイナを見て欲しいんだけどな」
「そういうワガママを言うところも、よく似ているわよ」
フレイアが二の句を告げなくなってしまったことで、もうシリアスな空気は耐えられないとばかりに、美波がさっさとレイナへ話しかけていた。
涼子もまた、ひとまずはこの新たなレイナという少女とコミュニケーションを図るべく、会話をしてみようと判断した。
そうして、何だかんだで勇者が女を連れてきた、とすぐに食堂はワイワイと興味本位の好奇心で盛り上がり始める。
昨晩、どんなロマンチックな出会いがあったかと、根掘り葉掘り聞き出す勢いで質問や勝手な憶測が飛び交う。それを悠斗は至って真面目に、レイナは笑顔で面白おかしく話していた。
そうして、朝食の時間も忘れて盛り上がって来た頃である。
「――――これは一体、どういうことですか、ユート様」
騒ぎを聞きつけ、ついにサリスティアーネも現場へと駆け付けた。
質問の台詞ではあるが、おおよその事情は聞いているのだろう。悠斗と、その隣にベッタリくっついているレイナを見る眼差しは、普段の彼女とは一転して穏やかではない。
「ああ、サリスも来たのか、ちょうどいい。紹介させてくれ、彼女はレイナ。俺が心から愛する女性だ」
「レイナでーっす! ねぇねぇ、お姫様ってホントなのぉ?」
「……」
子供のように無邪気な笑みで近寄って来るレイナに対して、サリスティアーネは臭いものから逃れるように顔をしかめて、後ずさった。
薄汚いディアナのガキが、近づくことすら汚らわしい。言外にそう語っていることを、悠斗こそ気づきはしなかったが、フレイアを含めた大半のメンバーは察した。
それでも、いつまでも悪感情を顔に出すほどサリスティアーネも迂闊ではない。仕切り直したように、表情を真剣なものに整えてから、口を開いた。
「お言葉ですが、ユート様、娼館から買った奴隷をこれ見よがしに連れ歩くのは、如何なものかと」
「サリス、勘違いするな。レイナは奴隷じゃない。俺の恋人だ」
「しかし、その女がディアナの奴隷であることに変わりはありません」
「それ以上、レイナを貶めるようなことを言わないでくれ。愛する人を侮辱されて、笑っていられるほど、俺は腑抜けちゃいない」
かすかな殺気さえ漂わせながら、悠斗はそう言い放った。
しかしサリスティアーネも、はいそうですか、と大人しく引き下がるわけにはいかない。それは彼女の思惑とは別に、表向きのアストリア王女としても。
「これは感情の問題ではありません。アストリアの法において、ディアナ人奴隷に身分の解放は、無いのです」
「なるほど、法的にレイナは奴隷のままということか――――それが何だ。俺の前で、彼女を奴隷呼ばわりしていい理由にはならない」
「どうか、お気を沈めてください。そのような態度でいれば、無用に敵を増やすだけですよ」
「そうか、ならハッキリ言っておこう。サリス、お前達の方が気を遣え――――俺は『勇者』だぞ」
これまで一度たりとも、悠斗は『勇者』という自分が授かった特別な力と肩書を、笠に着るような物言いはしてこなかった。少なくともサリスティアーネは、そこに悠斗が自身を強く律する精神性があると、理解している。
だがしかし、自分の愛する女のためならば、こうも容易く己の誇りを捨てられるものなのか。今の悠斗は『勇者』の身分を自分勝手に利用することさえ、全く躊躇が無い。
「ユート様、その物言いは、あまりにも……」
「横柄だよな。自分でもそう思う。だが、レイナを悪く言う奴らの方が、俺は許せそうにないんだ」
だからこんな大勢のいる場所で、堂々と紹介をしているのだ。
彼女は俺の、勇者の女だと。
ケチをつけて、タダでいられると思うなよと、そういう宣言でもあった。
「お願いです、ユート様、どうか冷静に――――」
「おいおい、お姫様よぉ、それ以上ケチをつけるのは、流石に無粋ってもんじゃない?」
「アレン、か」
「おはよう、ユート! いやぁ、いい朝だな、まさかお前がここまで男前になって帰って来るとは、流石の俺も予想外だったぜ」
サリスの言葉を止めて、代わりにアレンが二人の間に割って入って来た。無論、この面白そうな騒ぎを聞きつけ、アレンもすっ飛んできたのだ。
「アレン、本当にありがとう。お前のお陰で、俺はレイナと出会えた」
「止せよ、その子を見つけたのはお前自身だろ。ここまで大口叩いたんだ、しっかり可愛がってやれよ?」
「当然だ、俺はレイナを生涯愛すると、すでに誓っている」
「ユーくぅん」
見せつけるように、悠斗とレイナは熱烈なキスを交わす。
そのあまりに情熱的な口づけに、食堂は俄かに「ヒュゥーッ!」と歓声で湧いた。まるで恋愛劇のハッピーエンドを目にしたような盛り上がりである。
アレンもその様子を大いに囃し立てた後に、改めてサリスティアーネへ声をかけた。
「諦めな、お姫様。下手すりゃユートは、アストリアじゃなくてディアナを救うために旅立っちまうぜ?」
「ええ……私も、気が動転して心無い事を言ってしまいました」
アストリア王女の思惑など、エルドライヒの王子殿下であるアレンにはおおよそ察しがつく。
これまで良い子ちゃんに過ぎた悠斗は、さぞ操りやすそうな駒だったろう。
だがしかし、唐突に女と出会って色恋に狂ってしまえば、もう今まで通りにはいかない。
「余計な横やりは入れず、素直に祝福してやるのが一番だとオレは思うけどねぇ?」
「そうですね、人が人を愛する気持ちは、尊いものですから」
能面のような無表情でそう言い放ってから、サリスティアーネは踵を返して歓声に沸いている食堂を後にした。
「サリス、ちょっと待ってくれ」
その後ろ姿を目ざとく見つけた悠斗が、待ったのお声をかけた。
流石に無視することは出来ず、サリスティアーネは再び微笑みを仮面を被り直してから、振り向く。
「はい、何でしょうか?」
「金を貸してくれ」
「……はい?」
「レイナを身請けするのに、手持ちが足りなくてな。100万クランでいい、なるべく早く頼む」
平然と大金を無心する勇者を前に、サリスティアーネは今度こそ絶句した。
◇◇◇
「いや最低だろ! 人間のクズもいいところだ……よくこんなコトを考えるなっ!?」
日本円にして一億円相当の貨幣価値である100万クランを、凍り付いた表情のサリスから受け取った俺は、自室に戻ってそう叫んでしまった。
「真に迫った、見事な演技でございました、勇者様」
食堂での大恋愛宣言の恥ずかしさに、大金を積ませた罪悪感と、色々込みで悶絶してしまう俺を、レイナーレは満面の笑みで見つめていた。
だが紛れも無い事実として、俺は100万クランをエスメラルダに即金で支払うことで、正当に彼女を身請けしたのだ。無論、普段から俺がそんな大金を持ち歩いているはずもなく……資金は桃川が用意していたモノを、指定された金貸しから受け取った形をとっている。
なので、後でこの金は返しに行かなければならないのだが、今は気分的にもう少し落ち着きたいところだ。
今朝の騒動は全て、昨晩の内にレイナーレを通して打ち合わせた、桃川の計画である。
「そもそも蒼真君、優等生すぎるんだよね。アストリアを救いたいとか、正義感強いキャラで最初からやっちゃうから、迂闊に動けなくなるんだよ。どうせ敵対する相手なんだから、散々迷惑かける問題児くらいのポジションになれば良かったんだって」
「そ、そんなこと今更言われても……」
「だからここで、運命の女性と出会って色ボケたしたフリして、キャラ変をしよう」
名づけて、「色ボケしてればどんな無茶ぶりも通る説」。
桃川の言うことに一理はある、と俺も分かっている。
いずれ敵対することとなる女神派だ。いつまでも大人しくサリスの言うお綺麗な理想論に従っているワケにはいかない。
しかし洗脳が不発なことに気づかれないため、というのを意識し過ぎて、確かに言いなりになり過ぎていたし、それ以外の行動選択が非常にとりにくい状況に陥っていることも事実であった。実際、最初に目覚めてサリスと話した時に、もっと混乱したフリをしたり、もう戦うのは沢山だ、と恐怖を理由に非協力的な態度を取っていた方が、今よりも行動の自由度が高くなったように思える。
「でもただのキャラ変じゃダメだよ。サリスは勇者のお目付け役、厄介な監視者だ――――だからこそ、まずはこの女を監視どころじゃないくらい、ボロ雑巾のように使い潰してやるのさ」
レイナーレを通して話していても、アイツの邪悪な笑みが透けて見えた。
しかし、最も厄介なサリスをどうにかする、という方針そのものは正しい。それこそ俺の求めていた打開策でもあるのだから。
そしてそのために――――俺は人間のクズになった。
「うふふ、お次は私と勇者様の愛の巣を用意させるのもいいですね」
「勘弁してくれ……今のところは、クランハウスから出るわけにはいかないからな」
桃川が言うには、サリスが勇者である俺を見限らない、ギリギリのラインを攻め続けろと言う。
100万クランの借金など、初歩の初歩。相手はお姫様で、バックには女神派がついている。アストリアの国庫からすれば、100万などはした金もいいところだ。
勿論、俺にも桃川にも、借りた金を返すつもりは毛頭ない。最終的には女神派を倒して踏み倒すし、それまでの間は生活費をパチンコに注ぎ込むクズ男のように、何の悪びれも無く返済どころか次の金を要求するスタンスでいく予定だ。
「そもそも何で自腹で活動してんのさ」
「いや自腹と言っても、結構な予算は貰ってるし、ダンジョンに潜ればそれなりに稼げるから……」
「はぁ? お前らが呼びつけた勇者様だろうが、死ぬ気で貢いで活動サポートしろよ。竜災で滅ぼされてぇか、くらい言わなきゃダメじゃん。完全にやり甲斐詐欺でカモられてるよ」
恐れることは何もない。何故なら表向きの立場は、『勇者』であるこちらの方が上なのだから。死力を尽くして連中に忖度させてやるのだと、桃川は言っていた。
というワケで、これから何かにつけて必要な金も、別にそんな必要じゃない金も、全てサリスに請求することにする。
だって俺は『勇者』としてアストリアを救うのだから。救うために必要な経費は、全て救われるアストリアが払うのが筋。
勿論、これに加えて将軍と同等の高額給与を基本として、ダンジョンでの成果は総取り。ダンジョン探索での成果物にかかる税も免除。その上さらに成果が上がれば、勇者が活躍したとして、更なる報酬も上乗せしてもらう。
大金を稼ぎつつ、それでいてあらゆる経費はタダで、税も全て免除。特別扱いにも程がある。
「いいんだよ、本当に『勇者』は特別なんだ。それでも君一人より、今は僕の方が稼げるんだからね」
有名なコーヒー農園を乗っ取ったのを始まりとして、今や『黒髪教会』という大規模クランを率いているのが桃川だ。それもあくまで、顔を出して表向きにやっていること。俺に教えていない、裏の活動も沢山あるだろう。
「だが、どんな無茶ぶりをしても、まだしばらくの間は俺も勇者の使命を果たすフリは続けなければならない」
「はい、存じております。微力ながらこのレイナーレ、勇者様をお支え致します」
実に甲斐甲斐しいことを言いながら、彼女は俺の首に腕を絡めて、縋りついてくる。
「もうそういう演技はしなくていいんだぞ」
「これは演技ではございません。ただのご奉仕ですから――――レイナでいっぱい気持ちよくなってねて、ユーくん」
緊急時でもない限り、レイナーレのお誘いは断らないように。
そんなことまで言い含められている俺は、この幼馴染にソックリな、けれど似ても似つかない強かな少女に、押し倒されてされるがままとなった――――




