Prologue
あるところに、4つの星々がありました。
それらは、"ある時までは"他の星のように、独自の輝きを放ち、自由に光り、迷う人々を導いていたのです。その姿は、とても美しく、綺麗で、人々を魅了していたのです。
しかし、それを許さなかったカミサマが、いたずらで、無理矢理その輝きを奪ってしまいます。もちろん、彼らは、突然の出来事に立ち向かう力などなく、やがて自分の輝きで光れなくなり、昔のような姿を失います。
そうして生まれた新しい星。
青い星は、輝きを隠すようになりました。
「自分の…せいだから。仕方ないね笑」
そして、誰も輝きを隠していることを知りません。
緑の星は、輝きを繕うようになりました。
「大丈夫!俺がやっておくよ(ニコ
みんなのために、俺がやらないと……」
その星は、やがてその"偽り"を強制され、さらに光ることを求められます。
黄色の星は、無理矢理光るようになりました。
「無理してる?そんなことないよ!」
そんな星の裏なんて誰も知りません。だって、隠してますから。星の気持ちなんて、みんな知りません。
赤い星は、月に輝きを隠されてしまいます。
「なんでみんなお姉ちゃんはっていうの…?お姉ちゃんなんて嫌い!」
誰もが、その月に見惚れてしまい、その星の良さなんて知ろうともしません。本当に哀れなものです。
こんな星々を、誰がまた輝かせるのでしょうか?
誰もやらないのでしょうか?
そりゃあもちろん、そんな優しい人なんていません。
しかし、
自分達でまた輝かせるはできます。
そこで、一つの星が、自分も仲間もまた光らせるに立ち上がるんです。
もちろん、彼が、光らせ方を知っているわけありません。そもそも光らせ方なんて人それぞれ。だとしても、その星は諦めません。他の星達ももちろん諦めません。
「このままじゃ…嫌なんだよ。みんな、納得する結果になってほしい。もし、これが綺麗事だったとしてもいい。僕は、みんなを光らせたい」
その星は、自分のエゴのために、輝きを奪うカミサマを探します。きりがなくても、何かに押しつぶされても。
星達は、また輝けるのでしょうか?
そもそも、呪いに気づけるのでしょうか?
そんなことは誰も知りません
カミサマも知りません笑
そして、画面越しのあなたへ
あなた達は、最後の星が誰なのかわかりますか?
「おはようございます〜!」
「おはようございます……」
生徒指導にあいさつを返して、僕はその場からいそいで離れる。なんで生徒指導なんかが校門の前に立ってるんだよ……。そうもやもやした気持ちで心が満ちていた。太陽は、今の自分に反比例するようにまぶしい。このまま溶かされてしまいたいぐらいだ。
「早くしないと…」
早くしないと、あいつらに怒られるだけじゃない。最悪、痛い目をみるかもしれない。そうして下駄箱のスリッパを取ろうとすると、いつもの場所にスリッパがなかった。
「…これも、あれなのか」
そう呟いて、靴下のまま教室へ向かう。僕の学校は1年生が3階だから、上がるのが大変だ。すると、職員室から出てきた学年主任の神尾に遭遇した。
「あれ、道崎さん。スリッパを履いていないようですが、何かあったんですか?」
「…忘れました」
今、一番会いたくない相手だった。こいつは面倒くさい。絡まれると、突き放すのが難しいのだ。
「どこに?」
「体育館です」
嘘をつくのは良くないが、そうしないと自分の身が危ないから仕方がない。神尾は
「ほぉ……」
と信じていない様子だったが、これ以上神尾に構っていたら、自分の身が危ない。そして、神尾の横を通り抜けて駆け足で教室へ向かった。
「走ったら危ないですよ?」
そう声をかけられたので、渋々歩いて階段を上がる。そして、神尾が見えなくなったら駆け足で階段を上がることにした。
「…今日は大丈夫かな」
そんな、ありえない希望を抱いて。




