第039話 再びな夢の世界とLV上げ?
あの日から余は変わった。
老い始めた肉体に鞭打ち、正に血を吐き、骨を砕く特訓を科す。
それを見て兵士達も変わった。
余と同じ特訓をする者が次々と出てきて最後には全員が参加するようになった。
血を吐き、骨を砕く特訓、何度となく回復魔法で癒されて特訓を続ける。
正にコレが勇者名無しが言われたスパルタンな特訓っ!
じゃがうっかりやり過ぎた、死んでしまった。
教会で復活させて貰う。
しかし、この程度で余のスパルタンな特訓への熱は冷めんと更に苛酷に訓練した。
また死んだ。
ちょっとだけ反省した。
復活させて貰った。
魔王に侵略されまだ無事な国々での対策会議に参加する。
糾弾される。
アレだけ大見え切って『国の秘術、空間魔法で勇者を召喚し魔王を倒してもらう』と、言ってたのにこの様かと、折角、莫大な魔力を消費して呼んだのにあっという間に元居た世界に戻されるとは何事かと、余は声を上げた。
「呼び出した勇者名無しは言った。自分の様な者が一人で魔王を倒せば一時は平和になっても、必ずその魔王すら超える力を恐れ疑心暗鬼に陥られると、真の世界平和の為には我等この地に住まう者、全ての力を結集して魔王を討つべきだとっ!」
嘲笑される。
無理だと言われる。
不可能だと声が上がる。
其処で余は自らに施しているスパルタンな特訓の映像を映す。
投石器で放たれた巨大な岩を受け止める特訓。
巨大な鉄の柱を木の剣で切り裂く特訓。
兵士と本気で死ぬまで戦う特訓。(死んだら教会で復活)
等々を流す。
馬鹿だと言われた。
阿呆だと言われた。
狂ってると言われた。
賛同は一国からも得られなかった。
何故じゃと思った。
いや、急ぎすぎたと感じた。
まだ、実績が無い。
ならば実績を上げるのみっ!
最も近くにある魔王軍が奪った都市を余と同じ、スパルタンな特訓をした精鋭の兵士1000名で襲撃する。
敵の総数は此方の3倍、数の差に怯まずに襲い掛かる。
斬る、また斬る、次々と斬る。
ゴブリン一匹倒せずに殺された事が嘘の様だ。
流石は勇者名無しが言った、スパルタンな特訓の成果。
そして遂に敵将の首を刎ねた。
我等の――人類の初勝利だった。
犠牲者は出たが勝利した。
犠牲者は勿論、教会で復活だ。
こちらの被害は結果ゼロ。
完勝だ。
各国が我が国を見る目を変える。
協力してくれる国、兵士だけ送って来る国、物資と金だけ贈って来る国、まだ静観する国と様々だ。
だが、変化はした。
一石は投じられた。
此処からだと更にスパルタンな特訓をする。
やってきた兵士達にも施す。
阿鼻叫喚の声が響く。
だが、最初は誰もが通る道だ。
頑張って貰う。
そんな余に向かって巨大投石器から岩が飛ぶ。
飛んでくる大岩、だが避けるまでも無し。
どうりゃあっ!
迎え撃った拳の一発で大岩は粉々だ。
今日も絶好調だ。
さぁ、次じゃっ!余は構えた。
アレから日々が過ぎた。
7年だ。
もう静観している国もない。
世界各国が余の国と同調し、兵士達にスパルタンな特訓を行い力を付ける。
そして魔王に落とされた最後の国を奪還した。
残るは魔王城とその都市だけだ。
遂に此処まで来たと余は震えた。
準備に準備を重ね万全にした。
物資も全て吐き出した。
眼下に広がるのは魔王が統べる都市、背後には世界中から選び抜かれた精鋭1万と2000人。
都市に居る敵は此方の倍以上が予測される。
だが狙うは魔王の首一つ。
それさえ討てば戦いは終わりだ。
誰の顔にも恐れはない。
此方の勝利を信じている。
「全ては勇者名無しの導きの元にっ!かかれっ!!」
「「「「「おおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!」」」」」
鬨の声が上がり馬に乗った兵士が門に向かって突撃する。
閉まった門に対して鍛え抜かれた魔法使い達の極大魔法が炸裂し粉砕する。
そして兵士達が都市に雪崩れ込む。
乱戦が始まる。
様子を俯瞰する。
戦いを見守る。
敵も必死だが此方も必死だ。
そして見ている中で邪魔だった最後の敵が討たれた。
魔王城までの道が開く。
瞬間、背後に残っていた300人に余は号令を発した。
「突撃ぃぃぃぃっ!!!」
先陣を切って駆ける余の馬。
着いて来る300名。
この300名は選び抜かれた精鋭の中から更に寄り抜かれた精鋭中の精鋭だ。
魔王に対する一矢だ。
止まることなく、魔王城まで馬で疾走する。
魔王城に到着、馬を降り門を開く。
中には誰も居ない?
いや、何か居る。
上の階だ。
走り出す。
追って来る300名。
階段を駆け上がる。
玉座の間、広々とした其処に奴は居た。
魔王――
「ふん、勇者でもない者が此処までやるとはな。だがそれも終わりだ。我直々に相手してやろう」
そう言って玉座から立ち上がり、此方に向かって来る魔王。
とんでもない威圧――プレッシャーだ。
膝が笑いそうになる。
だが耐える。
己が己に課したスパルタンな特訓の成果を信じる。
「勇者名無しは言った。世界を救うのはその世界に生きるモノの手で行うべきだと、だから余は人として貴様に勝って見せる魔王」
言ってスラリと剣を抜く。
後ろの300名も構える。
気迫が魔王の威圧を打ち破る。
「言いおったな、掛かって来い。羽虫」
虫呼ばわりされ怒りに噛み締めた歯がギシリと音を上げる。
そして――
「行くぞぉぉぉぉぉっ!!」
声を張り上げて余と300名の兵士が魔王1人に襲い掛かった。
広い広間と言っても301名が1人の魔王を相手取るには狭い。
だから前衛は入れ替わり立ち替わり攻撃する。
後衛は攻撃魔法を絶え間なく浴びせ続ける。
だが、ダメージは低い。
僅かずつだ。
それでも攻撃が通る。
傷を与えられる。
「お、己っ!」
魔王の反撃、巨大な魔法が後衛を襲う。
凄まじい膂力と脚力で前衛を吹き飛ばす。
重傷を負った者、倒れた者に惜しげもなく高価な最高級回復薬と蘇生薬が使われる。
だが、長引く戦いにそれも尽き始める。
100名が倒れ、100名が傷を負いながらも健在で、100名と余が魔王に片膝をつかせた。
「バ、バカなっ!」
「終わりだ、魔王」
剣を振り上げる余。
トドメだと思った。
「調子に…チョウシニノルナァァァァァァッ!!!」
瞬間、魔王が変貌した人型から巨大な肉塊へと、コレが奴の本来の姿かと察した。
「王よっ!」
兵士の不安気な声に余は笑って答える。
「心配ない、悪あがきだ。行くぞっ!続けっ!皆の者っ!!」
「「「「「はっ!」」」」」
余の声に続き残った200名が変貌した魔王に再び襲い掛かる。
余も続く。
(勇者名無しよ、貴方の力を余に貸し与えたまえ)
首から下げた二又狐猫のペンダントに祈りを捧げ、肉塊になった魔王に躍り掛かった。
そして、遂に立っている者が十数名になった所で魔王が動かなくなった。
「コ、コンナ、コンナ、バカナ…」
「今度こそ終わりだ。魔王」
再び剣を振り上げる余。
そこに必死になった魔王の哀願が響く。
「マ、マテ、ワレノ、ワレノハイカトナレ、ニンゲン。サスレバセカイノハンブンヲオマエニアタエヨウ」
だが、そんな懇願を余は切って捨てる。
「必要ない。世界は誰のモノでもない。其処に生きる、生きとし生ける者達の物だ。そして余は既に世界中の国々と友好を結んでいる。せめて潔く散れ魔の王よ」
剣が振り下ろされた。
王様の攻撃、会心の一撃っ!魔王(真)に256のダメージ。魔王(真)を倒した。
「ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!」
悲鳴を上げながら吹き飛び城壁を突き破り落下していく魔王。
その体は塵のように消えて行った。
魔王は倒れ世界に平和が戻った。
「本当にこのような事でよろしいのですか?王よ」
「ああ、問題ない」
側近が尋ねるが余は問題ないと告げる。
「かしこまりました。その様に通達します」
側近は返事をして去って行く。
魔王を討伐して早数ヶ月、死んだ者も教会の力で全員が蘇った。
そして各国から書状が届いた。
『魔王を倒した功績と恩義に報いたい。何か出来る事はあるか?』
ならばと余は答えた王都や街の目立つところに勇者名無しの二又狐猫の像を飾って欲しいとそんな事で良いのか?と側近には思われたようだが余には十分だ。
今の余があるのはあの小さな小さな勇者名無しのお陰なのだから、平和になった空を見上げて思う。
授けた【空間魔法】は役に立っているだろうかと、召喚士が言うには向こうの世界と此方の世界は時間の流れが違うらしい。
こちらの数年が向こうでは一瞬だそうだ。
もう会う事はあるまいと思う。
さあ、平和になった今、今度は戦いではなく、内政のスパルタンな特訓だと王は筆を握った。
この世界の平和を狐猫の像が見守って行く。
◇
うーん、うん?あれ?あれれ?オカシイ、また変な夢を見ていた気がする。
あ、おはようございます、まだ名無しな狐猫です――って、誰に挨拶してるんだろ、私?
しかし変だなー、私は夢見は良い方で見た夢は大体が思い出せる筈なんだけど、最近はちょくちょくこういう事がある。
謎だ。
そう言えば覚えていないと言えば前世の記憶も全然だ。
前世の自分の名前、家族、学校、友人、クラスメイトが全滅だ。
微かにこんな事を言われたなーとか、あんな事を言われたような?と思い出せる程度だ。
どんな学校生活送ってたんだろ、私って暇だと感じてたと思い出せる程度だ。
後、思い出せないと言えば死因だ。
転生してるからには死んでる筈だがそれも思い出せない。
やはり伝説の異世界転生トラックとかだろうか?
運転手さんごめんなさい。
等と考えながら我が愛する狐猫をダメにする巣箱Mk-2から出る。
あ、お日様が結構、登ってる。
セアラも居ない。
訓練に行ってるようだ。
ちょっと暫くの間、昼夜逆転生活してたからリズムがまだ治って無い見たいだ。
時間的に今から特訓に行くより朝食の方が早そうだ。
久々に念入りにグルーミングと行きますかとお毛毛をペロペロする。
コロコロしながら全身を舐める。
最後に尻尾だ。
うん、三本目は順調に成長中だ、もう少ししたら攻撃に利用出来そうだ。
便利だが本当に何で増えるんだろうと思う。
このペースで増えると残り半年で更に二本増えそうだ。
そうなるともう尻尾と体、どっちが本体か分からない。
深刻に増えないで欲しい。
そう考えていると鐘の音がゴーンと、朝食の時間だ。
さーて、今日の朝ご飯は何かなーと狐猫ドアから出て食堂の裏手に向かった。
朝ご飯は昨日の夕ご飯と同じく熟成された兎肉だった。
大変濃厚で味わい深かった。
しかし、この世界にはもう肉の熟成何て技術があるんだと知った。
地球だとどうなんだろう?
結構、最近な気がした、詳しく知らないけども。
兎も角、大変に美味しく頂きました。
ご馳走様です。
今の所は料理No.1はスコート侯爵家の晩餐を作った料理人さんだけどNo.2は此処だ。
何というかお袋の味?って感じ、食べ慣れ感が凄い、作ってるのは男の人だろうけど…。
しかし熟成させた兎肉でこの味わい、預けたオーク、牛さん、危険猛牛だとどうなると言うのか、本当に夢の危険猛牛になるかも知れない。
食べ終わって満足気に「ミィ!」と鳴く。
私の当番らしいおっちゃんが「また昼な」と去って行く。
私も移動する。
さぁ、昼まで久々にスパルタンな特訓だ。
東館の中庭の木陰に移動、今、最も優先すべきは【疾風】のコントロール、B級の災禍までの魔物なら【疾風】無しでも勝てると思うけど、A級の破滅が来ると多分、勝てない。
今までは【空間機動】と【疾駆】で縦横無尽な動きが出来たけど【疾風】だと小回りが利かず突撃しか出来ない。
急ぎ対策が必要だ。
さあ超速反復横跳びだ、そーれ、みーぎぃぃぃっ?!
ズビメシィッ!!!
凄まじい音がした。
一瞬だが意識が飛んでいた。
僅かに気を失って居たようだ。
ダメージは無いが頭がクラクラする。
後、体が埋まって出られ無い様だ。
ぬ、抜けない?くっ、【超尻尾攻撃】と尻尾を巨大化させて脱出。
スポンと体が抜ける。
あ、壁に綺麗な手形ならぬ私形――狐猫形、いや、ダメだ。
多分コレ見つかったら怒られる。
どうしようとワタワタする。
「今の音は何だっ?!」
教師役の先生が走って来る。
体を使って壁の傷跡を隠そうとする。
アッサリとバレた、予想通り怒られた。
ションボリへにょんだ。
私の作った壁の穴は即刻、修理されるそうだ。
微かに「鉄並みに硬い筈の壁が…」と聞こえる。
え?私の体ってそんなに硬いの?と思う。
まぁ、それはそれとして何となく分かった。
【疾風】を使いこなすには【技能】かステータスが足りない。
【空間魔導】をマトモに使えないのと同じ理由だ。
原因が突き止められただけでもマシだ。
壁に埋まった甲斐がある。
怒られたのは泣けるが…兎も角、他の技能の訓練だ。
この程度で私のスパルタンな特訓への熱は冷めないっ!
取り合えず【剛力】とか鍛え様と重い物を持ち上げてみる。
ヒョイと上がる。
もっと重くして見た、ヒョイと上がる。
見ている生徒と先生が目を丸くする。
うん、考えてみればそうだ。
数百キロはあるオークとか、トンは有ろうかと言う危険猛牛を楽々と運べるのだ。
今更、この程度の重さでは訓練にならない。
そうだ、ステータスを封印しようと思い付く。
んぎぎ、重い。
コレは訓練になる。
私は一生懸命上げ下げした。
お昼になった。
お昼ご飯は兎肉のローストだった。
掛かったソースが絡まって美味しい。
満足した。
ごちそうさまでした。
さあ、午後からは狩りだ。
門を抜けて街の結界を抜ける。
見ている門番さんの目に諦めが感じられる。
今の【LV】はまだ29、後は僅かだと思うが上がらない。
もどかしい。
帰り道のジュラ大森林は冒険者のパーティーでも入ってたのか魔物が殆んど居なかった。
ゴブリンの死体とか転がってた。
今ならいけない距離じゃないが行っても美味しくなさそうだ。
ならやっぱりあの森に行こうと思う。
アストラリオンに最初に来た時に行った大黒蟻が居る森へ。
鑑定に森の名はバラ―ト森林とある。
小さめな森だ。
私が本気で暴れたら無くなりそうな森だ。
その上空に到着、【探知】さんには赤点が一杯。
【千里眼】で確認、やっぱり大黒蟻だ。
当時程では無いが一杯いる。
また繁殖したようだ。
とうっ、と飛び降りる。
再びの急降下フライング狐猫肉球ドロップキックが炸裂する。
大黒蟻が一匹吹き飛んだ。
残りが此方を向く。
また会ったな蟻どもよ。
私は言う。
また殲滅じゃーーーーっ!!!
私は暴れまわった。
噛み付くのはイヤなので肉球パンチと肉球キック、【超尻尾攻撃】で倒していく。
自然破壊よくない。
こういう時に尻尾攻撃は便利だ。
伸縮自在で大きさも思うが儘、周りに被害を出さずに倒せる。
時間として1時間位で150匹程の蟻を滅ぼした。
テクテクと【探知】さんを全開にして森を歩く。
此処の地下の何処かに居る筈なのだ、女王黒大蟻がB級の災禍だから多分、勝てて倒せば【LV】が上がると思う。
【探知】さんに反応、地下にまだ結構な蟻が残ってる。
その動きから出入り口を見つける。
蟻は私よりもデッカイので穴もデカい。
楽々と通れる。
【夜目】と狐猫目で視界も良好。
そして遭遇した。
【鑑定】『将軍黒大蟻討伐難易度C級、災厄』
何かされる前に【思考跳躍】で加速した世界で【超尻尾攻撃】。
一撃だ。
次々と沸くが次々と倒す。
C級の災厄程度はもう怖くない。
因みに魔物の【鑑定】結果は変化が無い様に見えるが私には黄色いバーの様な物が追加されてる。
残りHPを表してるらしく全部が真っ赤になると死ぬ。
ほぼ一撃だけどね。
歩いて歩いて目標に到達。
其処には――
【鑑定】『女王黒大蟻討伐難易度B級、災禍』
見っけ、じゃあサヨウナラ。
「ギィィィィィィィィィィッ!!!」
口から大量のギ酸が此方に向かって吐き出される。
だが、その時にはもう私はその位置には居ない。
【疾風】で突撃と同時に女王黒大蟻の細い胴体に【超尻尾攻撃】。
女王黒大蟻を真っ二つにしてそのまま私は背後の壁に突っ込んだ。
ピコーン
『LVが上がりました』
ペッペッ、うう、砂だらけ、土だらけだよ。
自分が突っ込んで出来た穴から這い出して倒した女王黒大蟻を確認する。
デッカイ、熊よりデッカイ、虫って此処までデカくなるんだなと思う。
流石に水晶大亀程は無いが遭遇した中では二番目だ。
兎も角、予定通り【LV】は上がった。
後は次の【LV】になる前に技能を鍛えて試練に挑戦だ。
でもその前に――
蟻の巣穴を抜けて水浴びしようと外に向かった。
巣穴を抜けて水に浸かり、汚れを落とした落とした所で石の上で体を太陽の熱で乾かしながらグルーミングする。
ふぅ、長かったぁと思う。
【LV】上げ大分苦労した。
この先の【LV】上げも苦労しそうだ。
それよりも上がった【LV】の確認だ。
ステータス・オープン
【名前】無し
【種族】ファトラ
【位階】弐
【LV】28 → 30
【気力】549 → 565
【理力】546 → 562
【霊力】618 → 642
【魔力】622 → 646
【SP】1850 → 2804
【技能】【金綱牙攻撃LV3】【猛烈爪攻撃LV3】【超尻尾攻撃LV3】【隠形LV10】【超記憶LV1】【探知LV9】【鑑定LV6】【検索LV6】【夜目LV8】【疾風】【剛力LV6】【鋼体LV6】【物理攻撃完全無効】【空間機動LV10】【予測LV8】【千里眼LV1】【並列思考LV4】【思考跳躍】【五感大強化LV1】【翻訳LV10】【空間魔導LV2】【忍耐】
上がってる、上がってる、上がってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ?!
私は目を疑った。
オカシイ。
ゴシゴシする。
変わらない。
誤表記でもなさそうだ。
【SP】が1100も増えている。
100は解る。
まだ解る。
50は街道を封鎖して居た巨大金蚉の討伐と【鉄機兵】の撃破だろう。
後の50は蟻を全滅させた成果だろう、だが1000が解らない。
水晶大亀を倒してダビートを救った時だって500だったのだ。
その倍、私は何した?と思う。
記憶にない、全くない。
オカシイ、絶対にオカシイ。
しかも試練のアイコンが勝手無い程にピコンピコンと光ってる。
緊急呼び出し的な感じだ。
私、何かやっちゃった?
チートした?
身に覚えが無い。
私は拾ったお金を猫糞も出来ない小市民。
うわーん、自称:神様(仮)、BANだけは許して下さい。
お願いします。
自分の行動が遥か遠い異世界を平和に導きその善行が【SP】となった事を狐猫は知らない。
狐猫の小話
夢の世界の続きです。
王様も変わりました。
結果、狐猫に【SP】が定期的に届く素敵な仕様になりました。
但し謎に増える【SP】に狐猫は恐怖です。




