Bパート
むらむらして書いた。反省する事しかない。
えー、皆さんこんにちわ。
主人公です。
マリリンではありません。ミスティア・レキシントンというのがフルネームですが「ミスティアさん」と呼ばれることが多いです。
愛称も略称もありません。
ミスティアさん。
ミスティとかミストとかミッシィとか親しい人に呼ばれてもいいんじゃないかなー?とか常々思うのですが、そもそも親しい人がいません。
精霊の声が聞こえるということで平民から男爵家の養子となった身ですので、男爵家の皆様からは大層疎まれ、平民の皆様からは成り上がり者として妬まれています。
こんなに貴族階級と平民の間で意識の差があるとは思いませんでしたが、一応は想定内です。
なにしろ精霊の声が聞こえるということは、この国この世界では特別な意味を持ちます。
天空と獄海の狭間を精霊達が拓いた世界、トリーム。
かつて人類は大陸と呼ばれるほど広大な大地に住んでいたけれど、世界の外側からやってきた侵略者に故郷を滅ぼされ、精霊達の導きによってトリームに保護されました。しかし神々は大陸だけでは飽き足らずトリームにまで侵略の手を伸ばし、また人類達も精霊の手を借りて故郷たる大地を取り戻すべく人造巨兵タロスを生み出しました。
精霊の声を聴くことが出来る子供達は人造巨兵の操縦者としての素質を有するということ。
レヴァリア王国では精霊の声が聞こえた子供達を保護し、人造巨兵の操縦士候補生として教育しています。私も男爵家の看板を背負う形で王立の操縦士養成学園に通っています。私と同期で入学された方々にはレヴァリア王国の王子さまや高位貴族の子息令嬢も少なからずいるそうで、今期に限っては貴族学院よりも華やかであるという評判だとか。
そして学園に隠された秘密。
神々の尖兵でありながら人類を愛したために反旗を翻し、精霊と共に戦った魔神プロメテウス。すべての人造巨兵の祖であり究極でもある「彼」が再び目覚め立ち上がるための相棒を待ち続けていること──。
という設定の、ファンタジー世界の学園を主な舞台とした恋愛ゲームがあった訳です。
前世の記憶で覚えている限りですが。
神聖舞唱姫譚、略してSWR。様々な家庭用ハードに携帯ゲーム、スマホアプリにブラウザゲームなども含めて様々な媒体に移植され、続編や番外編も作られました。特色は無名の新人から大御所まで実に贅沢な声優の起用と、伝説級のアニメーターを多数動員しHENTAIの名を欲しいままにした美麗なるアニメーションの数々。全盛期には有明まんが祭りで三百を超えるサークルが薄い本を厚くしていたと聞いております。
そして、私。ミスティア・レキシントンはSWRシリーズのとある一作品で主役でした。
ユーザー曰く、シリーズ最悪の主人公。
攻略対象のために世界を二度滅ぼした阿婆擦れ。
開幕三十秒で前作ヒロイン達をまとめて断罪。
歴代主人公を集めたスペシャルソフト制作の際は十万通の抗議が届いて永久欠番。
有明まんが祭りではミスティア本を制作したサークルが僅かに三つ、うち二つがコピー誌。
ゲームで声をあてたのは、芸能事務所からごり押しでねじ込まれたグラビア出身のアイドル女優さん。演技力はお察しで、アフレコはこれが初体験。数々のアニメ小説作品のドラマ化でヒロインを演じ、原作逆レイパーの名前で恐れられている方です。ゲーム出て三日で仕事履歴からミスティアの名前消されたことでも有名です。ハハッ。
うん。
死にたい。
前世の記憶を取り戻してから発作的に自殺を試みること十数度。男爵家に拾われるまでが勝負だとばかりに頑張ったのですが、物語補正というか強制力のなせる業なのか、危機に陥るたびに精霊が手助けしてくれたため精霊との親和性が異様に高まってしまい本編シナリオ前なのに歴代最強級のパワーが……おかげでボッチ度が更に加速することに。
養成学園でも訓練中の事故を装って自殺を試みたり、妬まれて毒を盛られた振りをしたりと涙ぐましい努力を重ねたのですが、ことごとく失敗。
それどころか王子様や騎士団長の子息などが「ミスティア嬢の才能に嫉妬した愚か者が陰湿な虐めを」と壮絶な勘違いを炸裂してしまう始末。
違うの。
違うんです。
正義感とか義侠心で憤慨されるのは美徳かもしれませんが、犯人はいないんです! 自分なんです! なんで「可哀そうなミスティア。そう答えるように脅されているんだね」ってロイヤルスマイルを放たないでくださーい! 周りの生徒を権力で脅かすとか、根本的な解決にはならないんですーっ!
王子様たちが暴走するたびに、婚約者であり先代ヒロイン達でもある公爵令嬢様達への土下座行脚。
最初の頃は疑われまくりで会話も成立しませんでしたが、白装束で切腹ショー未遂時に精霊による強制力の発動を見たら流石に話を聞いてくれるようになりましたし、前世のゲーム知識で予言めいたことを伝えることで少しずつですが信頼を勝ち取ることにも成功しました。
私の目的は二つ。
ひとつは学園の先輩達の保護。ゲームにおいて世界が二度滅ぶ原因は先輩たちが断罪されたため抑止力不在となり、恋愛脳全開で暴走する私を誰も止められなかった。シナリオライターは何処かの雑誌で「二つの世界よりも一つの恋を選ぶ、究極の純愛を描きたかった」なんて寝言を吐いてましたが、おかげでネット上の二次創作界隈ではミスティア・レキシントンという少女の役どころは節操なく股を開いては男を誘惑し関わるものすべてを徹底的に破滅させる核地雷という役どころを宛がわれております。
そしてもう一つの目的は、断罪イベントと並行して行われたミスティアの【聖女】就任の阻止。
魔神プロメテウスの操縦士に最も近いとされ、数多の精霊より祝福を受けている当代聖女。彼女こそがいわゆる恋愛ゲームにおけるライバルというか悪役令嬢ポジションなのですが、歴代のヒロインたちを時に叱咤し時に導き、最大の障害でありながらも同時に最大の理解者だった彼女こそ神々との最終戦争では人類軍を統率し歴代ヒロインと魔神プロメテウスを決戦の場に送り込む役目を担っていました。
今までのシリーズでは。
それが。
それほどまでに重要かつユーザーからも慕われていた聖女様が、ミスティア弾劾の黒幕というありもしない罪で聖女の資格を剥奪され命を落とすのです。ゲーム開始三十秒で。先代ヒロイン達と一緒に。
……
……
畜生、峰打善治め。
思い出しただけで頭が痛くなります。
人気絶頂、複数のハードで展開していた神聖舞唱姫譚を僅か一作品でシリーズ打ち切り寸前まで追い込んだ伝説の脚本家にしてミスティア・レキシントンの生みの親。神々の一柱に転生でもしてませんかね。全力で叩き潰すのですが。
◇◇◇
ミスティア・レキシントンが主役となるエピソードは、入学して一年目の最後。
先輩たちの卒業式を舞台として始まります。
人造巨兵の操縦士として精霊騎士の称号を授かる儀式も兼ねており、王族の皆様も出席される国内有数のイベントでもあります。
こんな公式イベントで断罪とか、正気かよ峰打(シナリオ担当)。
色々ありましたが、王子様や貴公子たちによる断罪イベントは阻止できました。
本来の糞シナリオでは送辞を読み上げる在校生代表として壇上に上がった王子様が一方的な断罪を始めるのですが、婚約者でもある公爵令嬢たちと相互理解に努めた結果、無事に誤解を解くことに成功したようです。
素晴らしい。おめでたいですね。
あ、公爵令嬢様。眠気覚まし用のレモン飴ですか? 缶で用意してますので全部どうぞ。アスコルビン酸とクエン酸がいい仕事してますよ、この飴。無農薬レモン果汁もたっぷり入っているので、身体にも良いんですよ。
んん~、オメデタいですね~?
公爵閣下が壇上の王子様に向ける視線、ちょっぴり殺意が籠って額に青筋浮かんでいますけど無問題。なにしろ殿下と公爵令嬢様は昨日も大変ナカ睦まじく、自主的にパシリ志願している私も野次馬の排除と事後場の後始末が大変だった程ですから。
殿下、このイベントが終わったら臣籍に降りて公爵家への婿入り確定ですからね。
書類上は既に夫婦ですので問題ないはず──貴重な抑止力が数年間身動き取れなくなったのは想定外でしたが。ああっ、公爵閣下! 学園内での散弾銃の携行は認められておりません! 殿中、殿中でございまするうう!
ふう。
ちょっとしたアクシデントもありましたが、卒業式そのものはつつがなく終了しました。後は卒業生の皆さんと高位貴族の方々による懇親会という名のドラフト会議。人造巨兵は原則として王国軍に優先配備されているけれど、辺境伯のような国防上重要な貴族や侯爵以上の貴族軍は制限されているけれど人造巨兵の所有を認められています。
あとは極めて例外的なものだけど、最高位の冒険者も貴族に準ずる者として人造巨兵の所有と操縦が認められているとか。過去のシリーズでは冒険者のナイスミドルを追いかけて貴族の身分を捨てたヒロインもいたので、そういうルートは今後もあるということなのでしょう。
ま、私には関係のない話ですがね。
断罪イベントを潰したことで先代ヒロインは無事、巻き添えを食らわずに聖女様ももちろん無事。
原作では二年後に神々の軍勢がトリームに侵略するはずなので、その時は学徒兵として防衛線に参加することはほぼ確定。当然魔神プロメテウスに乗ることはないでしょうから、旧式だけど操縦性と拡張性の高さで名機の誉れも高い空戦仕様機【凶つ啼く大烏】で後方支援か民間人の護衛任務あたりが順当でしょうか。あるいは機体不足で暴徒鎮圧部隊に配属というのも考えられますかね。
「否。貴女は魔神プロメテウスの副操縦士として人類と精霊達の希望になります」
……
……
ホワット?
卒業式の会場後片付けを一人で(ボッチですので)していた私の前に、漆黒のドレス姿の美しい黒髪の女性が立っています。
なんでしょう、この圧倒的なボリュームと敗北感。
ぽわん、ぽわわんって。
おっぱいが奏でて許される音じゃないんですよっ!
そこまで強調するものなんですかねぇ。私が童貞だったら即座に体育座りで般若心経三昧ですよ、このおっぱい。養成学園に入学するまでブラとは無縁の人生を送っていた私が恨めし気な視線で黒髪の女性の最大武装をじーっと見つめていると、彼女は満更でもない微笑みを返してくださいました。
「ミスティア・レキシントン。歴史改変は大きな罪なれど最悪の未来を回避せんと自己犠牲も厭わぬ貴女の高潔な魂により、この世界は絶望の破滅から救われました」
「っ! 聖女、様?」
そう。
圧倒的な胸囲と霊力と武力を誇り、男児であれば継承順位の一切を無視して国王となったであろう女傑。
歴代ヒロイン達を導き、幾度も繰り返された神々の侵略を退けた原動力。
聖女、サルア様。
立場こそタリーヌ女大公という地位にあるものの、誰しもが聖女の名で彼女を呼ぶ。そうするだけの実力と実績が、この方にはあるから。
正しい歴史では、私はこの方からすべてを奪い取ってしまった。
峰打、絶対許さない。絶対にだ。
「恐れながら聖女様。私は平民上がりで男爵家の養女に過ぎません。精霊との親和性こそ高いですが、魔神の副操縦士など──」
「御存知かしら。神聖舞唱姫譚は元々は恋愛ゲームなどではなく、ロボットシミュレーションゲームの、いちシナリオに過ぎなかったのよ」
「な、なんですって」
神聖舞唱姫譚と、仰った。
それは商品名であり、この世界には何の関係も……ううん、現実を見よう。この聖女様は私と同じ?
「聖女様、貴女もまさか転生者……?」
「否」
「!」
強い否定と共に聖女様の足元、硬化処理済みの石床が砕けます。
心なしか聖女様の黒ドリルヘアーが黄金の輝きを帯びているのですが、人生のリセットボタンはどこにあるのでしょうか。
「私は観測により、この世界がどういうものかを理解しただけの現地人です。だからこそ自分では回避できない破滅の運命を貴女が覆した事に深く感謝し、貴女の中に眠る力を理解しています。
答えなさい、ミスティア・レキシントン!
超常淑女国際条約第一条!」
「胸囲を詐称した者は失格とする!」
思わず叫び返したところ、聖女様とてもイイ笑顔です。
歴代のヒロインたちを様々な形で導きハッピーエンドを実現させてきた御方。女性向けの恋愛ゲームの登場人物なのに有明まんが祭りでは累計200ガロンの精液を搾り取った伝説を打ち立てただけはあります。
「乳の大きさなど勇気を測る目安にもなりません──この学園で最も慎ましい胸の貴女は、他の令嬢がそうしたように己の乳房を偽ることをよしとしなかった」
「豊胸体操は欠かさず続けていましたよ?」
「そんなことよりも!」
あ、視線逸らしましたね。
キャベツと大豆をバランスよく摂取しつつ士官候補生として華美でも貧相でもない献立になるよう学生食堂のおばちゃん達と切磋琢磨していたんです。ぐぬぬ。
頬が可愛らしく痙攣されておりますわよ聖女様。
「驕らず、さりとて卑屈にもならず。砂漠の中より一粒の金剛石を見つけ出すが如き苦行すら日常の糧とする──それでこそわが弟子です。さあ、時間がありません。早速修行の旅に出ましょう」
「色々とツッコミどころがあるのですが聖女様」
「だいぜうぶ! 最悪の未来へと至る道を踏み潰したのは事実ですが、貴女が幸せを掴む道筋は未だ誰も知らないことなのですから!」
待って。
待って聖女様。
物凄いイイ笑顔でゲームのシナリオにない展開をぶっこんでこないで? 修行? 私は慎ましくもささやかな小市民生活を送ることが出来れば割と満足で……
「この世界はもはや恋愛ゲームではありません。ロボゲーの世界にねじ込みませう!」
「いやあああああっ、生身で機械の獣と戦うとか実は宇宙人だったとか■ッター線に詫びを入れられるような未来しか見えてこないぃぃぃぃぃ!」
「銀河の中心に殴り込みできる程度には実力つけませうね、わが弟子」
あかん、この聖女、話を聞いていない。
その後。
復活した魔神プロメテウスが『吾輩の超次元で連結する神力を使えば、女の子同士で子孫繁栄する事など造作もない事』などとぬかしてしまったため、狂喜した聖女様を鎮めるべくハリセン技術を磨き続けた結果。
侵略してきた神々の軍勢をオリハルコン製のハリセンを構えた魔神プロメテウスが次々と撃退し、その姿が永く王国史に残ることになってしまった。
「わが弟子、超次元で連結するという響きとは何処かインモラルな響きがありますね」
もうヤダこの聖女。
【次回予告】
テーレッテレー(BGM)
やめて!
霊木の樹精の特殊能力でナイトローダーを攻撃されたら、魔神プロメテウスと霊的に繋がってるミスティアさんの性感が三千倍に増幅された状態で新星☆合体しちゃうの!
お願い、合体時の衝撃に負けないでミスティア!
貴女が今ここで倒れたら、聖女様やカレー屋との約束はどうなっちゃうの?
着衣はまだ残ってる。ここを耐えれば、変態薬師に勝てるんだから!
次回「ミスティア昇天」に淑女決闘!!
◇◇◇
【登場人物紹介】
ミスティア・レキシントン:
主人公。転生者だが前世の記憶が非常に曖昧で、いい加減なゲーム知識と中途半端な社会常識が財産。己がシリーズ最悪の主人公であると理解してからは自己犠牲の精神で消滅を試みるも精霊たちの加護に守られてしまう。皮肉なことに世界を救おうとする強い意思が聖女の後継としての条件を満たしてしまった。
ゲームの断罪イベントを潰すためにあらゆる手段を講じた結果、前作までのヒロインたちは断罪ではなく産休となり、自身は正当な形で聖女の弟子となった。
多分ギアナ高地で修行したり、歌で宇宙怪獣と和解したり、胸に七つのキスマークを付けて「自分ノーマル性癖ですから!」と無駄な主張をする運命にある。物語後は師匠によってロボゲーの世界に連れ込まれ、人の話を聞かないハチマキしめたヘタレ野郎と一緒に錆びた刀で木を切ったり、昏睡状態の同級生女子の見舞いの席でティンポコ出して発電かまそうとした男子中学生に淫乱うどん食わせたり、■ッター線が詫びを入れた師匠のシモの世話をしつつ銀河の中心でラスボスに必殺キックをかますことになる。
悲しいほどにちっぱい。孤児出身のため男装生活が長く外見は美少年に近かった。本来のシナリオでは聖女の能力を略奪して魔性のボディを獲得すると共に刹那的な恋愛体質になる予定だった。
サルア・タリーヌ女大公:聖女の肩書を持つラスボス。外見は黒髪ドリルヘアーの悪役令嬢だが、その精神は高潔。あくまでも歴代ヒロインたちの精神的成長を促すために立ちふさがり、助言助力を惜しまない。魔神プロメテウスの巫女とも呼ばれ限りなく不老不死に近しい肉体を持ち、そのメリハリある肢体は女性向けの恋愛ゲーム登場人物であるにもかかわらず有明まんが祭り一日目と三日目に大量の男性向け同人誌を生み出した。
■ッター線が詫びを入れた女、十一人目の〇傑衆、ロボットはむしろハンディキャップ、生身になったら手を付けられない、殴るのを止めてグラサンとギターを持ちだしたらシナリオ終了等々、ロボゲー版の彼女は様々な逸話を残している。
不老不死であるがゆえに子孫を残す意味を感じず、精神的な充足を得られつつ肉体的相性も悪くない主人公と実質的な夫婦関係になりたいと願いつつ後継者として鍛えている。かつて己が創作物の登場人物であることを理解して自棄になっていたが、とある者と出会うことで「たとえ作られた命でも、偽りの世界でも、私が私であるという想いを誰にも穢されるものか」という境地に達し超越種となった。この件に関して主犯格であるカレー臭漂う少年は「なんかすっげーやさぐれてるねーちゃんがいたので人生相談しただけだっつーの」と開き直ってる。
魔神プロメテウス:神々の尖兵でありながら人類と精霊を守るため反旗を翻した神性。実体を持たない精神生命体だったが、古代エーテル文明の遺産である神造巨兵『光星王』と融合することですべての人造巨兵たちの祖となった。無尽蔵に近い動力源を持ち、試作型とはいえ神々を消滅させ得る空間破砕振動波砲を搭載した唯一の巨兵でもある。操縦士の霊的能力により『新星王』『超新星王』への進化が可能となる。
性格的にはツンデレ著しく、人類を下等生命とあざ笑いつつも「だがそれがいい、それで良いのだ」と人々の真摯な生き方を肯定する。気まぐれに操縦士の性感を三千倍にしたり、女の子同士でも子孫繁栄できるように人体改造する。