一:言葉 なんでもいい、の“ほんとの意味”
今日は、久しぶりのデート。
夜、何食べたい?
――何でもいいよ。
少しだけ考えて、答える。
そっか。じゃあ、この前行った居酒屋にしようか。
送信。
既読。
――またあの店?
少し間があって、
――こないだもそこだったじゃん。
なんか最近、手抜きじゃない?
私、今日のためにちゃんと準備してきたんだけど。
こないだ割引券もらったし、ちょうどいいじゃん。美味かったし。
――“ちょうどいい”って何?
私、今日の事、ずっと楽しみにしてたんだよ。
言葉が続く。
――もっと、真剣になってよ。
そのまま、会話は終わった。
何でもいいって、言ってたのに。
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もし、違う選択をしていたら。
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少しだけ考えて、止まる。
“何でもいい”は、本当に何でもいいのか。
打つ。
近くに最近オープンした店あるんだけど、行ってみない?
行ったことないから当たりかは分からないけど、ちょっと冒険してみない?
少し間。
既読がつく。
――何それ。どこ?
続けて、
――あ、それ知ってる。
私も‥気にはなってたかも。
うん、まぁ、及第点かな。
(及第点、、なんか偉そう…まっ、いいけど)
少しだけ、笑う。
――じゃあ、そこにしよっか。
今度は、会話が続いた。
選び方で、まるで違う。
――何でもいいよ。
それが、一番むずかしい。
足を運んでいただきありがとうございます。
今回のシリーズは全6話になります。
次話は明日朝7時に投稿します。




