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あとがき

ここまで読んでくださって、ありがとうございます。


六年前、友人とふざけながら考えていた世界の設定が、まさか物語になるとは思っていませんでした。

理系畑の人間で、小説を書くのはこれが初めてです。


創作のパートナーはAI。

プロットの種を共に蒔き、芽吹いた文章を一文字ずつ読み直し、自分の手で整えています。

AIの発想と、人の手の体温。そのあいだに生まれた言葉を、一つずつ拾い上げてできた物語です。


もともとは一本の短編で終わるつもりでした。

でも書いているうちに、この世界のこと、この二人のことを、もっと書きたくなりました。


自分の好きな世界観を、自分の好きなように書いたら、こういう静かな話になりました。

はっきり言って、WEB小説向きの作風ではないと思います。

連載開始当初は16話構成だったものを、テンポが遅すぎるということで12話に縮め、さらに途中から毎日更新に切り替えた結果、3か月の予定が1か月での連載になりました。

書き上げて公開したはずなのに、何度も読み返しては直し、修正を重ねる日々。

未熟さを痛感しつつも、この話を書きたかった気持ちだけは本物です。


零時と灯里の距離感——

近すぎず、遠すぎず、三百年かけてできた間合い。

そこに「あの子」が現れて、静かに揺れ始める。

書いているうちに、いつの間にか自分の好きな空気になっていました。


もし読んでくれた人がいるなら、それだけでうれしいです。

感想やフォロー、とても励みになります。

どうぞ、この庭でゆっくり過ごしていってください。


2章以降は火曜・金曜の週二日更新です。六週ほど、大体一か月半で一章が終わる計算です。

2章では、この世界の奴隷制に触れる少し重い話を書く予定です。

一章とは空気が変わりますが、根っこにあるものは変えずに書いていきます。

途中で視点や主人公が変わることもあるかもしれません。

この世界は、零時だけのものではないので。


本編と並行して、外伝や別の作品も少しずつ投稿していくつもりです。

本編では語られない場所や時代の話を、書けるときに書いていきます。


「灯草」は、後から実在する草(灯芯草)だと知りました。

偶然ですが、この物語に似合う名前だった気がしています。


この世界には、まだ書いていない物語がいくつもあります。

静かな余韻が、少しでも残っていたならうれしいです。


灯庭 廻 《ともり めぐる》


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