差し伸べられた右手
~校長室~
「やはり来たか」
学校内の書類をまとめているときふと扉越しに感じたこの気配。扉を開けなくてもわかる。この気配は…
「なんだ…1人じゃないようだな」
俺はそう言い振り返る。
「ああ…あいにくとな」
そこには海斗とモノという人形…そして…
「お前とは初めましてだな…ネアと言ったか…」
槍を持っている男に俺は言う。
「なるほどな…お前もか」
ネアは納得したと言わんばかりにうなずく。別に隠しても仕方ないので俺は告げる。
「ああ…俺はこの学校長であり観測者の1人だ」
そしてゆっくりと俺は詳細を話す。
「観測者は本来能力者と無能力者の中間…中立の立場ゆえに能力者と無能力者との均衡を保つために存在する。ゆえにこの学校の管理を任されている…だが…」
俺が言いかけた時、海斗は分っていたよう続ける。
「本来中立な立場統率する学校…均衡を保つ大きな役割を持っていたが、内部で裏切り者が出たということ…だろ?」
やはりこの罪人たちには隠し通すことは不可能のようだ…
「ああ…SクラスとXクラスで多くの生徒が消えた。そしてお前たちを襲っていたんだろう?報告があった。つまり学校の命令を無視して何かしらの命令で元生徒たちは動いているとされたんだ」
そして俺は改めてそいつに提案をする。
「お前たちに改めて頼む。学校の元でもう1度動いてくれないか?」
そう言って、俺は手を差し伸べるのであった。




